GT500クラスは公式予選2位の17号車Astemo HRC PRELUDE-GT(塚越広大/野村勇斗組)が優勝した。プレリュードは第4戦(8月・富士)から3連勝となった。2位は39号車DENSO KOBELCO SARD GR Supra(関口雄飛/サッシャ・フェネストラズ組)、3位は100号車STANLEY HRC PRELUDE-GT(山本尚貴/牧野任祐組)だった。

トップチェッカーを受けた塚越の目に光るものがあった。「言葉が出ない。本当にうれしいです」と声を震わせた。2022年第7戦(10月・オートポリス)以来、約4年ぶりの7勝目だった。

前戦(8月・鈴鹿)の悔しさがあった。中盤までトップを守っていたが、前方のGT300マシンを抜く際にふくらんでしまい2位の車に追い抜かれた。金石勝智監督は「かなり悔しかった。とりかえしに来た」と塚越の気持ちを代弁した。

雨でぬれた路面コンディションもあり、早めのタイヤ交換が奏功した。クラッシュによるセーフティーカー(SC)が退いた32周目、2位を守って野村がすかさずピットイン。1周遅れてタイヤ交換した64号車がコースに復帰した時には実質トップに立っていた。塚越は「ここまでしっかり積み上げてきて、結果を残せてチームに感謝です」と言った。

塚越とは対照的に野村は満面の笑み。今季GT500にステップアップして初優勝。「できれば序盤で抜きたかったんですけど、64号車もすごく良くて、タイヤマネジメントを考えると終盤きつかったんですけど、SCとかありつつもいい形で後半につなげられたかな」。20歳10カ月は、20歳9カ月のラルフ・シューマッハー、山西康司に次ぐ3番目の年少優勝となった。

総合順位は7位から2位となり、4位でゴールしたトップのau TOM’S GR Supra(坪井翔/山下健太組)に13ポイント差まで迫った。金石監督は「今回やれた強いレースの流れを途切れさせないようにオートポリスに向かいたい」と10月の第7戦に視線を向けていた。