北九州市若松区の市立小学校5年の男児(11)が、担任の教諭から注意を受けた直後に自宅で首をつって自殺していたことが18日、分かった。
市教育委員会によると、小学校で16日午後、翌日の卒業式に向けた準備や掃除を行った際、男児が振り回した紙の棒が同級生の女児の顔に当たった。
午後3時すぎ、担任の女性教諭が男児に問いただしたところ、反抗的な態度を取ったため、男児の上着の襟をつかんで数度揺すった。男児はバランスを崩し、ペットボトルを投げつけて教室を出て行ったという。
午後4時半ごろ、帰宅した家族が自室で首をつっている男児を見つけた。遺書はなかった。17日夜、校長や担任教諭が男児の自宅を訪れ、家族に事情を説明したという。
市教委指導第2課の半田康行課長は「体罰はなかったと考えている。担任が注意したことと自殺との因果関係は分からない」と話した。(共同)
[2006/3/18/13:02]