世界ランキング10位の大谷桃子(24=かんぽ生命保険)が、同2位の上地結衣(25=三井住友銀行)に3-6で逆転負けした。

第1ゲームで上地のサーブを破り、自らのサーブをラブゲームでキープする最高のスタート。鋭いフォアハンドでウイナーを決めるなど健闘したが、3-2から4ゲーム連続で失って力尽きた。

昨年10月のアジアパラ準決勝以来1年ぶり4度目の対戦で、力を試す絶好の機会だったが「入りはよかったんですが、決めたと思ったボールを返されて、それに対応できなかった」。ただ、東京パラリンピックの会場で観客が見守る中でプレーできたことが何よりの収穫だった。「東京へ向けてモチベーションが上がったし、こういう舞台で戦いたいという強い思いが芽生えました」。

東京パラ出場は来年6月8日付の世界ランキングで決まる。女子は上位22位までで、1カ国最多4人。アジアパラ優勝枠の上地に続いて大谷が2枚目のキップに一番近い。「これからの試合でしっかり勝って、ポイントを積み重ねて、出場できるようにしたい」。大谷にとって価値ある1セットになった。