新年度スタートの4月1日、パラ射撃日本代表の水田光夏(みか、22)が東京・渋谷の白寿生科学研究所本社で入社式に出席した。

水田は桜美林大在学中の昨年10月、シドニーで開催された世界選手権のエアライフル男女混合10メートル伏射(上肢障がいSH2)で東京パラリンピック出場枠を獲得し、競技歴3年で代表に内定。四肢の筋萎縮と筋力低下、感覚障がいを起こすシャルコー・マリー・トゥース病で電動車いすを使用するが、急激に実力を伸ばしてきた。

3月に大学を卒業し、ヘルスケア機器・食品を開発、製造販売する白寿生科学研究所にアスリート契約で入社し、事業開発部に在籍して仕事と競技を両立させていく。同社にパラアスリートが入社するのは初めて。

新型コロナウイルスの影響で東京パラリンピックは1年延期(21年8月24日~9月5日)された。水田の代表内定について日本障害者スポーツ射撃連盟は「国際パラリンピック委員会と世界連盟からの連絡を待っている状態」としている。