陸上の女子長距離で5000メートルと1万メートルの東京五輪代表に内定していた新谷仁美(33=積水化学)が五輪の出場種目を1万メートルに絞ることが1日、分かった。

東京五輪の出場枠を巡る、世界ランキングの女子5000メートルのリストからも名前がなくなった。6月27日の日本選手権女子5000メートルでは15分13秒73を記録して2位。レース前時点で五輪参加標準記録(15分10秒00)を突破しており、表彰台に立ったことで五輪内定を得ていた。

理由は1万メートルに集中するためとみられる。五輪の5000メートル決勝は8月2日、1万メートル決勝は同7日に行われる。

新谷の自己ベストは5000メートルが日本歴代2位となる14分55秒83。20年12月の日本選手権でマークした1万メートルの日本記録(30分20秒44)は、20年シーズンの世界2番目となるタイムだった。

新谷が5000メートルを辞退した影響もあり、自己ベスト15分5秒78の萩谷楓(20=エディオン)が新たに世界ランキングで出場圏内となり、代表入りの可能性が浮上した。他に同種目は田中希実(21=豊田自動織機TC)と広中璃梨佳(20=日本郵政グループ)が内定を決めている。