ソフトバンク柳田悠岐外野手(31)が25日、東京オリンピック(五輪)の延期決定を受けてあらためて「21年五輪代表」への思いを強くした。

昨秋に右肘手術を受け調整中のスラッガーは「残念ではありますが、仕方ない」と目標にしていた大舞台の日程変更に反応。その上で、来年侍ジャパン入りするためにも今季に全力投球する意気込みを示した。

筑後での2軍残留練習に参加している柳田が、五輪について口を開いた。日米野球などで何度も侍のユニホームを着ているが、日本で開催されるスポーツの祭典は特別な場所だ。故障に泣いた昨季の巻き返しとともに、代表入りして金メダルを取ることも今季の大きな目標の1つだった。だが「延期は決まったことなので。今シーズンしっかり結果を出すということですね」と気持ちをすぐに切り替えた。

イメージは高いところにある。「全部出て、キャリアハイですね。キャリアハイを出せば選んでもらえると思うので。キャリアハイを出します」。自分に言い聞かせるように「キャリアハイ」の言葉を繰り返した。自己最高は15年の打率3割6分3厘、18年の36本塁打、102打点とハードルは高い。さらに14年以来の全試合出場にも意欲を見せた。

体調不良で22日の2軍練習試合を欠場したが、すでに体調は戻り、24日から2軍の残留練習に復帰。開幕が4月24日以降となったこともあり、焦らず2軍調整が続くことになりそうだ。「いつ開幕してもいいように、しっかり準備したい」。1年先の日の丸を見据え、打ちまくる20年にする。【山本大地】