米バスケットボールNBAのウィザーズに所属する八村塁(22)が3日(日本時間4日)の公式戦後にオンライン取材に応じ、東京オリンピック(五輪)の1次リーグで日本がスペイン(世界ランキング2位)やアルゼンチン(同4位)などと同じ組に入ったことについて「僕としても楽しみ」と心境を語った。

19年W杯の優勝国のスペインと準優勝国のアルゼンチン。両チームについて八村は「世界で戦う強いチームのひとつ」と認識している。日本を率いるラマス監督はアルゼンチン出身ということで、「ラマスさんの故郷。そこがすごく楽しみ」と対戦を心待ちにした。

スペインは司令塔ルビオ(ティンバーウルブズ)ら複数のNBAプレーヤーが顔をそろえ、アルゼンチンはカンパッソ(ナゲッツ)がチームの中心的存在として活躍してきた。八村は「コロナの影響で誰が(メンバーに)入るかわからない」としつつ、「両方ともすごくチーム力がある。僕らもチーム力を上げていかないと」。真夏の祭典での活躍を胸に描いている。

この日のヒート戦では、約35分間の出場で11得点、9リバウンド、今季最多5アシスト、1スチール。シュート精度に苦しみながらも得点を2桁に乗せ、リバウンドも今季最多タイ。

「途中からシュートが入らなくなったなかで、ディフェンスやリバウンドやアシストで貢献しようと思った」とうなずいた。

東地区下位と苦しんできたウィザーズだが、この日は接戦の末に逆転勝ち。八村は「勢いが出てきた。まとまりがあると感じる」。反撃に向けて、手応えを口にした。【奥岡幹浩】