フェンシング男子エペの世界ランキング2位で、来夏に延期された東京オリンピック(五輪)代表を確実にしている山田優(26=自衛隊)が25日、ツイッターに「全日本選手権を辞退することにしました。自分のペースでまた頑張ります」と投稿し、9月に開催される全日本選手権への出場を辞退すると表明した。

5月中旬に腰椎椎間板ヘルニアの手術を受けていたことを明かし「まだ、復帰できる状態ではないので」と欠場の理由を説明した。一方で「手術をしたからというわけではなく、今の自分では勝てる自信も無く、100%のパフォーマンスを発揮できないというのが今回辞退する理由です。準備不足でしかありません」とも補足した。

続けて「新しい形での全日本選手権を楽しみにしていただけに残念に思いますが、はっきり言わないと曲げてしまう性格なのでこの場に残そうと思います。このタイミングで手術をしたのは来年のオリンピックのためです。そこまでには必ず100%のパフォーマンスをみせられるように頑張ります。今年も期待してくださっていた皆様、すみません。来年のオリンピックまで待っていてください。今後とも温かいご声援宜しくお願い致します」(原文まま)と投稿した。

山田は昨年のアジア選手権や全日本選手権で優勝。今年3月には国際大会のグランプリ・ブダペスト大会を初制覇し、東京五輪代表入りを確実にしていた。

今年の全日本選手権は、新型コロナウイルス対策として全選手にPCR検査を実施。シニアランキング上位16位までの選手に絞られて予選が行われることになっているが、山田の辞退を受け、17位以下の選手が繰り上がって推薦される規定となっている。【木下淳】