フェンシング男女フルーレの東京オリンピック(五輪)出場権を争う、最後のポイント対象国際大会となるグランプリ(GP)大会が28日、カタールの首都ドーハで最終日を迎えた。

決勝トーナメントの準決勝で男子の敷根崇裕(23=ネクサス)が銀メダルを獲得。決勝でゲレク・マインハルト(米国)に11-15で敗れたが、ファイナルまで駒を進めて準優勝の好成績を残した。

日本フェンシング協会によると、男子フルーレのGP表彰台は10年の太田雄貴(現日本協会会長)以来という。

決勝は試合開始から5ポイントを連続で取られる苦しい展開。0-5から一時は8-10と追い上げるなど粘りを見せたが、最後は力尽きた。

準決勝ではアレクサンドル・エディリ(フランス)に15-14で勝利。13-14から、最後の1点を争う一本勝負の末に逆転勝ちし、銀メダル以上を確定させていた。

敷根は17年の世界選手権3位。今大会は3回戦で16年リオデジャネイロ五輪銀メダリストのアレクサンダー・マシアラス(米国)を破るなど快進撃を続けた。

男子フルーレ日本代表の主将を務める松山恭助(JTB)や17年世界選手権で銀メダルに輝いた西藤俊哉(長野クラブ)は、初戦で散る悔しい結果となった。

女子は東晟良(日体大)が3回戦でロシア選手に敗れた。辻すみれ(朝日大)と菊池小巻(セガサミー)は初戦で敗退した。【木下淳】