東京五輪の日本女子代表は、畑岡奈紗(22=アビームコンサルティング)が当確で、もう1枠は古江彩佳(20=富士通)、渋野日向子(22=サントリー)、稲見萌寧(21=都築電気)に絞られたといえる。理論上、五輪ランキング15位以内に日本勢が3~4人入れば、代表選手自体が増える。だが残すは5試合。しかも国内ツアーで戦う古江と稲見はつぶし合いの形になり、現実的には2枠目を、3人で争うことになる展開だ。

今年5勝の稲見の躍進が注目されるが、実は古江も今大会の3位など、最近7戦のうち6戦でトップ10入り。今月3日付の世界ランキングで渋野を抜いて以降、日本勢2番手の座を譲っていない。今大会の結果で、現在は世界ランキング25位の古江と31位の稲見が、24日付最新ランキングで同程度になると予想される。今後の5試合は、より好成績を挙げた方が五輪代表に近づく。シード権のない米ツアーで戦う渋野は、ギャンブル要素が強い。古江、稲見のように5試合は出場できない見込みだが、世界ランキングを左右するポイントの高いメジャー2戦を残す。優勝すれば、一気に当確となる状況だ。

◆女子ゴルフの東京五輪代表選考 6月28日付の世界ランキングに基づく、五輪ランキングで出場60人が決まる。各国上位2人に出場権が与えられ、五輪ランキング15位以内に3人以上いる国は、最大4人まで出場権を得る。17日付最新世界ランキングで日本勢は畑岡の12位が最上位で、出場が確実視されている。25位古江、26位渋野、31位稲見が2番手を争う展開。40位の笹生は日本勢5番手だが母の母国フィリピンで1番手。フィリピン代表として出場の意向を示している。