日本ホッケー協会は4日、女子日本代表の新ヘッドコーチ(HC)に、チャビ・アルナウ氏(47=スペイン)が就任することを発表した。「さくらジャパン」のHCは、アンソニー・ファリー氏が10月に契約満了に伴って退任。同協会は96年アトランタ五輪銀メダリストのアルナウ氏に白羽の矢を立て、新HC誕生は秒読み段階に入っていた。

アルナウ氏はこの日、同協会を通じてコメントを発表した。

「日本代表女子『さくらジャパン』のヘッドコーチとして、大きな期待を寄せてくれる皆様に感謝いたします。最善を尽くし、東京2020大会でチームをできるだけよい結果に導けるよう努力したいと考えています。東京2020大会はホームゲームということですので、よい結果を残す絶好のチャンスであると考えています。『さくらジャパン』は本当に優秀であり、彼女たちと大きな成功を収めるために、早く活動を始められるのが待ちきれません」。

アルナウ氏は現役時代にスペイン代表として活躍して、出場207試合、127得点を記録。五輪は92年バルセロナから3大会連続出場。96年アトランタで銀メダルを獲得した。引退後はスペイン男子U-21代表HCなどを務めている。

同協会は「チャビ・アルナウ新HCは、ここ数年で世界のホッケー強国の一員となった成長著しいベルギーを拠点に指導者として活躍しており、強豪国が集う欧州の細心のホッケー事情に精通して、広範な人的ネットワークを有しています。彼の知見や経験はチームの強化にとって大いに資するものと判断しています」とした。

同協会は、来年1月6日に岐阜県内で代表候補選考会を行うことも発表した。