東京オリンピック・パラリンピックの直前に千葉県内で合宿を予定していた米国の陸上代表チームが、新型コロナウイルス感染拡大による3度目の緊急事態宣言が延長されたことを受けて合宿の中止を決めたと日本のメディアが報じたと、米CBSテレビが伝えた。

120人の陸上代表選手が同地で事前合宿する予定だったというが、同局の取材に代表チームから正式なコメントは出されていない。「現在の状況下での最善策として判断したものと考えています」との熊谷知事のコメントも紹介している。

また、英国の車いすバスケットボールとロシアのフェンシングチームもコロナ禍を理由に千葉での合宿を中止したと伝えている。

CBSテレビは、日本では医療従事者ですらワクチン接種を終えていない状況であるとワクチン接種の遅れを伝えており、多くの国民が五輪の再延期または中止を求めていると報じた。

東京五輪を巡っては、カナダの体操代表チームが新型コロナ感染拡大を理由に6月4~13日までブラジル・リオデジャネイロで開催される最終選考会を兼ねた南北アメリカ大陸選手権を欠場することを表明。東京五輪への出場権を断念したとして波紋を呼んでいる。(ロサンゼルス=千歳香奈子)