ボート協会は18日、東京都内で理事会を開き、国際連盟から要請を受けていた東京オリンピック(五輪)・パラリンピックのアジア・オセアニア大陸予選の開催地に立候補することを決めた。

5月3~7日に、五輪会場である海の森水上競技場で実施する方針。約25の国と地域から選手を集め、参加者数はチーム関係者を含めて約120人を想定。新型コロナ感染症対策として無観客で行う。

同大会は今年4月下旬に韓国・忠州で行われる予定だったが、コロナ禍における中止決定後、韓国側が開催を返上していた。

日本は昨年の世界選手権で東京五輪出場枠を得られなかった。立候補を決めたアジア・オセアニア大陸予選と、直後の5月中旬にスイスで開催される世界最終予選で出場切符獲得を目指す。

日本協会は、大久保尚武会長(80)が17年務めた同職から来年1月1日付で退き、元文科省事務次官などの経歴を持つ坂田東一理事(72)が新たに就任することも決めた。坂田氏は東大ボート部出身で、在学中には全日本選手権で花形のエイト種目を優勝。「ボートによって育てられた自分にとって、恩返しの機会になれば。まずは東京五輪とパラリンピックをしっかりやり遂げる」と抱負を述べた。