日本ラグビー協会は25日、21年に延期となった東京オリンピック(五輪)の7人制女子日本代表ヘッドコーチ(HC)にニュージーランド出身のハレ・マキリ氏(42)が就任することを発表した。

オンライン会見では元15人制日本代表の同氏が「この役割に対する責任の大きさを十分に理解している。日本の国全体がこのチームに期待をかけている。自分の役割に対して精いっぱいの努力をし、全力を尽くして成功に導いていきたい」と意気込んだ。チームには21年1月8日に合流する。

東京五輪まで約7カ月に迫ったタイミングで、日本協会にとっては大きな決断となった。前HCの稲田仁氏を女子7人制日本代表パフォーマンスマネジャーに配置転換。本城和彦チームディレクターは「最後のタイミングだと思う。このタイミングが最適だった。いったん年内の活動を終えて、17日間リフレッシュする期間がある。その前が最適だろうと判断しました」と説明し、こう口にした。

「現在の立ち位置がメダル争いの土俵に上がれているかというと、もう1歩、到達していない。その土俵に上がるために、全てのスタンダードを、もう1段高める。地力を上げる必要がある」

男子は岩渕健輔HCの続投が決定。この日は松井千士(キヤノン)、藤田慶和(パナソニック)ら第3次五輪スコッド20人を発表した。岩渕HCは「現時点でこの選手たちが一番、五輪に近いというのは(選手に)伝えている」と説明し、来春の大会参加を視野に入れながら、強化を進める。