落ちてしまった…。伊藤洸輝(21=JSS宝塚)が、5本目で板から落下して0点となった。「307C(前逆宙返り3回半抱え型)」で飛び出す直前のジャンプでバランスを崩して板の左端に着地。両手で板をつかんで何とかこらえようとしたが、力及ばず。そのまま頭から水に落ちた。

板の上で踏みとどまって仕切り直せば、減点はあっても試技は可能だった。しかし、それもかなわず。5本目終了時点で出場54人で50位。準決勝進出の18位以内は見えなくなった。

伊藤は2本目を終えて3位と好スタート。しかし3本目で背中から落ちるミス。42位まで順位を落とした。「(5本目で)取り戻そうと思っていたが、3本目のミスが頭をよぎってしまった。力がうまく入らなかったというところです。人生初めての0点で動揺してしまった。こういう結果で悔しい」と振り返った。

伊藤は男子シンクロ高飛び込みで村上とのコンビで、五輪内定を確実にしている。「これからシンクロをメインでやりたい」と夏を見据えていた。