東京オリンピック(五輪)・パラリンピック組織委員会は24日、福島・Jヴィレッジを皮切りにあすから始まる聖火リレーを前に都内で会見を行った。

橋本会長、武藤敏郎事務総長、サッカー女子日本代表元監督で第1走者を務める佐々木則夫氏が出席。橋本聖子会長は「聖火リレーを通じて10年たった被災地の姿を世界に観てもらい、感謝を伝えたい」と述べた。

聖火リレーには約1万人のランナーが121日間かけて日本全国を巡り、7月23日の開会式へとつなぐ。会見では水素燃料を活用したトーチが紹介され、武藤事務総長が福島県、愛知県、東京都のリレーの一部区間で利用されることを発表した。

福島県ではリレー初日に浪江町内を走る3人のほか、各日の最終ランナー(1日目はエアレースパイロットの室屋義秀さん、2日目はバレーボール元女子日本代表の大林素子さん、3日目は08年北京五輪陸上代表の千葉麻美さん)が水素トーチを持って走行する。

組織委では今月に聖火リレーの事態対応チームを発足させ、緊急時の対応など話し合いを重ねてきた。武藤事務総長は「昨日も『密』、『コロナ』、『地震』の3つのシミュレーションを幹部で行ってきた。グランドスタートが明日となり、時間が再び動きだすことに期待に胸を膨らませている」と述べた。