【ロッテ週間〈3〉中村奨吾の告白】傷口を避けシャンプーしてくれた田中靖洋…染みる

興行のスケジュールをとことん狂わせ、野球好きの行動にもとことん制約をかける。いまだ猛威を振るう新型コロナウイルスは、振り返って野球の歴史にも大きな影を落とすことになるでしょう。マリーンズの主将を務めるナイスガイが2年前、球場で会えないファンのために明かしてくれた逸話です。(2020年3月24日掲載。年齢、所属などは当時)

プロ野球

★公式インスタ「うれしかったエピソードは?」

ファンの姿が見えないプロ野球の日々が続く。ロッテ中村奨吾内野手(27)は「いいプレーなら歓声、ミスだとため息が聞こえます。でもミスした時の『頑張れ』の声も発奮材料になりますし、プロ野球はやっぱりファンの方々の存在があってのものだなと感じています」と無観客試合を寂しく思っていた。

何かできないか―。11日に球団広報担当者と雑談する中で、公式インスタグラムでファンからの質問を募ることにした。

自身ではSNSはやっていない。「球団のSNSにも、あまり登場しなかったので」としながら、立候補した。突然の交流の場に、ファンの反応は早かった。約15時間で、379件の質問と感謝の言葉が寄せられた。

全てに丁寧に目を通し、プライベートの話など15の質問に答えた。「うれしかったエピソードを教えてください」というものがあった。どうしても、ファンに伝えたいことがあった。

1980年11月、神奈川県座間市出身。法大卒、2003年入社。
震災後の2012年に「自転車日本一周」企画に挑戦し、結局は東日本一周でゴール。ごく局地的ながら経済効果をもたらした。
2019年にアマ野球担当記者として大船渡・佐々木朗希投手を総移動距離2.5万キロにわたり密着。ご縁あってか2020年から千葉ロッテ担当に。2023年から埼玉西武担当。
日本の全ての景色を目にするのが夢。22年9月時点で全国市区町村到達率97.2%、ならびに同2度以上到達率48.2%で、たまに「るるぶ金子」と呼ばれたりも。