【つかみはOK】新入団会見でパワーワード3連発/西武・是沢から新1年生へ〈前編〉

ペナントレースが始まり、松井稼頭央新監督(47)率いる西武は堅実なスタートを切りました。全員野球を目指すチームに、この年明け、ちょっとした刺激が。昨秋の育成ドラフト4位で入団したルーキー、是沢涼輔捕手(22)です。「北極星のように」「火縄銃と呼ばれている」など独自の世界観で、ベテラン勢にも一目置かれる存在に。新社会人として〝入り〟に成功したルーキーに、その背景を尋ねました。

プロ野球

◆是沢涼輔(これさわ・りょうすけ)2000年(平12)4月19日生まれ、三重県出身。暁中時代は三重川越ヤングでプレー。高崎健康福祉大高崎では2年春の甲子園出場も、自身はメンバーに入れず。法大では4年春にリーグ戦デビュー。通算4試合で3打数0安打。法大では3番手捕手だったが、肩の強さ野球に対する姿勢がスカウトの目にとまった。22年育成ドラフト4位で西武入団。177センチ、78キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸280万円。

西武新入団選手発表会で記念撮影する前列左からドラフト3位の野田海人、1位の蛭間拓哉、2位の古川優大、4位の青山美夏人、後列左から育成3位の三浦大輝、育成1位の野村和輝、5位の山田陽翔、松井稼頭央監督、6位の児玉亮涼、育成2位の日隈モンテル、育成4位の是沢涼輔=2022年12月6日

西武新入団選手発表会で記念撮影する前列左からドラフト3位の野田海人、1位の蛭間拓哉、2位の古川優大、4位の青山美夏人、後列左から育成3位の三浦大輝、育成1位の野村和輝、5位の山田陽翔、松井稼頭央監督、6位の児玉亮涼、育成2位の日隈モンテル、育成4位の是沢涼輔=2022年12月6日

「両口屋是清の是、って言います」

是沢と書いて「これさわ」と読む。初対面の人に漢字を説明する時には、どうするのだろう。

「両口屋是清の是、って言います。同世代には『是非の是』ですね」

渋い。1月、入寮の時にはこうも言っている。

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1980年11月、神奈川県座間市出身。法大卒、2003年入社。
震災後の2012年に「自転車日本一周」企画に挑戦し、結局は東日本一周でゴール。ごく局地的ながら経済効果をもたらした。
2019年にアマ野球担当記者として大船渡・佐々木朗希投手を総移動距離2.5万キロにわたり密着。ご縁あってか2020年から千葉ロッテ担当に。2023年から埼玉西武担当。
日本の全ての景色を目にするのが夢。22年9月時点で全国市区町村到達率97.2%、ならびに同2度以上到達率48.2%で、たまに「るるぶ金子」と呼ばれたりも。