【青の矜持】履正社の評価を変えた強打者 中学生が指名「履正社でやりたい」/連載4

新生・履正社(大阪)の2度目の夏が、始まりました。1987年からチームを率い、履正社を大阪の強豪から全国区に育て上げた岡田龍生監督(62)が、2022年春に退任。チームは教え子で元主将の多田晃野球部長(45)に託されました。高校時代は厳しい指導に反発を覚えながらも懸命に教えを乞い、対話を重ね、かけがえのない時間をともにすごしてきました。19年夏の全国王者の新時代到来を、新旧監督の視点から見つめます。4話連載の最終話。高校野球取材の第一人者・堀まどか記者の過去連載も、初回は無料会員登録で読むことができます。球児の夏を堪能してください!(文中敬称略)

高校野球

「絶対停滞する」

2019年夏、履正社(大阪)は決勝で剛腕、奥川恭伸(ヤクルト)を擁する星稜(石川)を下し、深紅の大優勝旗を初めてつかんだ。

井上広大(阪神)ら選手たちも、監督の岡田龍生ら指導陣も、1つの仕事をやり遂げた達成感に包まれた。そんな中、当時コーチだった多田晃は岡田によばれた。

多田あらためて岡田先生をすごいなと思ったのは、あの優勝のときです。先生に呼ばれたとき「優勝できたな、このままやっていこな」と言われると思っていたんです。

戦い終えて、星陵・林和成監督(当時)と=2019年8月22日、甲子園

戦い終えて、星陵・林和成監督(当時)と=2019年8月22日、甲子園

でも、どう言われたかっていうたら「いや、優勝できたけど、今と同じことしてたら絶対停滞するから、意見があったらどんどん言うてくれよ。何かしたいことないか?」って。それを聞いて、すごいな…と思って。

また変えていこうって。優勝したけど、まだまだチームとしては一緒に成長していこうって言われたんです。

岡田は変化をいとわない。

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古代の王国トロイを発見したシュリーマンにあこがれ、考古学者を目指して西洋史学科に入学するも、発掘現場の過酷な環境に耐えられないと自主判断し、早々と断念。
似ても似つかない仕事に就き、複数のプロ野球球団、アマ野球、宝塚歌劇団、映画などを担当。
トロイの 木馬発見! とまではいかなくても、いくつかの後世に残したい出来事に出会いました。それらを記事として書き残すことで、のちの人々が知ってくれたらありがたいな、と思う毎日です。