涙で所沢を去った呉念庭が台湾でドラ1指名!思わず電話「あともうひと花…10年は」

台湾プロ野球(CPBL)のドラフト会議が6月28日に行われ、昨季まで西武でプレーしていた呉念庭内野手(31)が台鋼ホークスにドラフト1位で指名されました。便利な時代になりました。科学ってすごい。2000キロ以上の海の向こう、ドラ1ホヤホヤの彼に電話で声を聞きました。

プロ野球

◆呉念庭(うー・ねんてぃん)1993年6月7日、台湾・台北市生まれ。新北市立汐止国民中学から岡山・共生高へ留学。11年12月、四国IL・愛媛からドラフト指名されるも入団せず第一工大へ進学。15年ドラフト7位で西武入団。16年7月10日オリックス戦でプロ初出場。17年オフ、アジアプロ野球チャンピオンシップで台湾代表入り。23年オフに西武を退団。NPB通算382試合で打率2割2分4厘、16本塁打、108打点。。175センチ、80キロ。右投げ左打ち。

■「お久しぶりです!!」

「50分頃でいいですか?」

呉念庭からメッセージが届いた。帰国して半年、もちろん日本語はまだまだ堪能だ。話すことも書くことも、聞くことも。

電話をした。3コール、4コール。つながった。

「お久しぶりです!!」

想像より低いバリトンボイス。半年以上声を聞かないと、印象まで変わってしまうのか。でも話し方は間違いなく呉念庭だ。

台湾のドラフト会議はYouTubeで生配信されていた。指名選手が球団幹部に帽子をかぶらされている様子も映る。あれ、電話してて大丈夫?

「僕、今日は会場にはいないんです」

でも電話口で会議の様子が聞こえてくる。同じように配信を見ていたのだろう。ドラフト1位、おめでとうございます。

「ありがとうございました。いやぁ、ホッとしましたね。日本のドラフトの時とはまた違った気持ちでした」

「海外(経験)組ということもあって、指名されるのはたぶん間違いないという状況で。学生の時はドキドキももっと大きかったし、今とはまた違う気持ちですね」

そうやって、鹿児島の第一工大で運命の瞬間を迎えた9年前を懐かしむ。

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1980年11月、神奈川県座間市出身。法大卒、2003年入社。
震災後の2012年に「自転車日本一周」企画に挑戦し、結局は東日本一周でゴール。ごく局地的ながら経済効果をもたらした。
2019年にアマ野球担当記者として大船渡・佐々木朗希投手を総移動距離2.5万キロにわたり密着。ご縁あってか2020年から千葉ロッテ担当に。2023年から埼玉西武担当。
日本の全ての景色を目にするのが夢。22年9月時点で全国市区町村到達率97.2%、ならびに同2度以上到達率48.2%で、たまに「るるぶ金子」と呼ばれたりも。