【こだわり】西武西川愛也 追いかけた2つ上の先輩、思い受け継ぐ外野守備

「第54回 三井ゴールデン・グラブ賞」の受賞者が今日12日、発表されます。卓越した守備でチームに貢献した「守備のベストナイン」といえる賞。西武の西川愛也外野手(26)はずっと受賞を夢見てきました。初受賞なるか―。守備への「こだわり」を聞きました。

プロ野球




◆西川愛也(にしかわ・まなや)1999年(平11)6月10日、大阪府生まれ。小学2年から野球を始め、中学時代は浜寺ボーイズ所属。花咲徳栄では1年秋からベンチ入り。甲子園に3度出場し、3年夏は優勝に貢献。17年ドラフト2位で西武入団。20年8月16日楽天戦でプロ初出場。23年8月22日オリックス戦でプロ初本塁打を放った。25年は自己最多124試合に出場し、打率2割6分4厘、10本塁打、38打点、25盗塁を記録した。通算319試合、228安打、打率2割3分5厘、17本塁打、81打点、38盗塁。181センチ、90キロ。右投げ左打ち。今季推定年俸2200万円。


8月、右越えソロ本塁打で生還し、チームメートに迎えられる西川

8月、右越えソロ本塁打で生還し、チームメートに迎えられる西川


「皆さん、誰に投票するんですかね?」


西川愛也さん、今、ドキドキしてますか?

運命の日をキャンプ地の南郷で迎えている(はず)。これまでも「ゴールデングラブを」と願っていたが、今年はいつも以上にその言葉が多かった。

プロ8年目、ようやく「1番中堅」としてレギュラーに定着した。走攻守、全てで魅了できる選手。本人はとりわけ中堅守備にこだわりを持ってきた。

ゴールデングラブ賞は記者投票で決まる。賞のホームページはこう書かれている。

「新聞社、通信社、テレビ局、ラジオ局のプロ野球担当記者として5年以上にわたり現場での取材を主に担当している記者の方々が投票で選ぶ権威ある賞の1つです」

パ・リーグでは例年、250人前後が投票資格を持っている。

9月の半ば頃だったか。西川がニヤニヤと近寄ってきた。「自分、取れますかね? 皆さん、誰に投票するんですかね?」

外野手は3人が受賞する。チーム試合数の2分の1以上、つまり72試合以上に外野手として出場している選手が選考対象になる。

左翼、中堅、右翼に関係なく、3人が受賞する。記者も「外野手枠」として3人に投票できる。

昨年は楽天辰己、ソフトバンク周東、日本ハム万波の3人が受賞。いずれも210人以上を集めた。西川は外野手で8位の15票だった。


7月、オリックス西野の打球をダイビングキャッチする西川

7月、オリックス西野の打球をダイビングキャッチする西川


影響受けた2つ上の先輩


24年オフの契約更改でこう話していた。

「数字にはついていないエラーもなくはなかったので、長打の時のカットマンまでハーフバウンドで投げずにしっかり投げ切るとか、スリーベースを許しそうなところを何とかツーベースに抑えるだったり、そういう細かいところまでできればいいなと思います」

守備への思いは強い。1人の人物の影響が大きい。ロッテ愛斗外野手(28)だ。中学の大阪・浜寺ボーイズ、埼玉・花咲徳栄高、そして西武。2つ上の先輩をずっと追っていた。

「中1で僕が浜寺ボーイズに入って、中3に愛斗さんがいて。ふくらはぎ、えぐかったんです。めき~~~~って感じ。中学生のふくらはぎじゃなかった。マジでかっこ良くって、バッティングもばちばち打ってて、足速くて肩強くて、何より1年生に優しかったんですよ。かわいがってくれて。2年には怖いのに、1年には優しかったっす」


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1980年11月、神奈川県座間市出身。法大卒、2003年入社。
震災後の2012年に「自転車日本一周」企画に挑戦し、結局は東日本一周でゴール。ごく局地的ながら経済効果をもたらした。
2019年にアマ野球担当記者として大船渡・佐々木朗希投手を総移動距離2.5万キロにわたり密着。ご縁あってか2020年から千葉ロッテ担当に。2023年から埼玉西武担当。
日本の全ての景色を目にするのが夢。22年9月時点で全国市区町村到達率97.2%、ならびに同2度以上到達率48.2%で、たまに「るるぶ金子」と呼ばれたりも。