【金子真仁】プロ4年目の里帰り、西武滝沢夏央が一番やりたかったのは・・・

プロ野球選手は全国各地、世界各地から集まり、オフには帰郷します。年頭の西武是沢涼輔捕手(25)に続き、この冬は滝沢夏央内野手(22)の里帰りの様子を見届けます。キャリアハイ、飛躍の1年を終え、生まれ育った新潟県上越市で待っていたのは―。

プロ野球


◆滝沢夏央(たきざわ・なつお)2003年(平15)8月13日生まれ、新潟県上越市出身。野球は保育園時代に軟式で始め、中3で県選抜に選出。関根学園(新潟)では内野手兼投手として1年春から1桁背番号を背負うも、甲子園出場なし。21年育成ドラフト2位で西武入団。22年5月13日に支配下登録され、同日の楽天戦(ベルーナドーム)で1軍戦初出場。今季は自己最多125試合に出場し、90安打、打率2割3分4厘、0本塁打、14打点、21盗塁。愛称は「令和の牛若丸」。164センチ、65キロ。右投げ左打ち。来季推定年俸は今季から2100万円増の3200万円。


「いろんなごはん食べたり、小中高で行った店に行ったり」


アクセルを踏む。濃紺のスーツが身を引き締める。1年間、遠征時にも着ていた球団の公式スーツ。ネクタイを1本しか持っていないのに気付くのは、もう少し先のこと。

契約更改を終えた西武滝沢夏央内野手(撮影・金子真仁)

契約更改を終えた西武滝沢夏央内野手(撮影・金子真仁)

アクセルを踏む。少しずつ少しずつ、気付かないくらい少しずつ、標高が上がっていく。12月5日、契約更改を終え、埼玉・所沢の球団事務所を出発した。

おしゃれメガネを耳に引っかけて。「どの道、通るんでしたっけ?」。プロ野球選手は忙しい。帰省はめったにできない。たまにしか走らない故郷への道。1年に1回。去年は1年に2回、帰ったけれど。

出発前に球団の女性職員から「今日これから帰るの? 大変ね、気をつけてね」と心配の声がかかる。わが子のように見つめる人もいる、22歳になったばかりの牛若丸。

実家と同じ街にある遠くない新潟・関根学園から21年育成ドラフト2位で入団。プロ1年目にいきなり支配下登録に抜てきされた。

身長164センチと球界最小兵ながら、華麗な内野守備と試合の流れを変えるテクニックで徐々に台頭。プロ4年目の今季はキャリアハイの125試合に出場した。そんな充実の1年を終えての里帰り。

ハンドルを握って1時間、2時間、3時間、緑は濃くなっていく。雪予報だけれど積もるには至らない。帰省路は貴重な〝ひとり時間〟だ。歩んできた日々を振り返る。そして。

「帰ったら、どんなスケジュールで行こうかな~って」


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1980年11月、神奈川県座間市出身。法大卒、2003年入社。
震災後の2012年に「自転車日本一周」企画に挑戦し、結局は東日本一周でゴール。ごく局地的ながら経済効果をもたらした。
2019年にアマ野球担当記者として大船渡・佐々木朗希投手を総移動距離2.5万キロにわたり密着。ご縁あってか2020年から千葉ロッテ担当に。2023年から埼玉西武担当。
日本の全ての景色を目にするのが夢。22年9月時点で全国市区町村到達率97.2%、ならびに同2度以上到達率48.2%で、たまに「るるぶ金子」と呼ばれたりも。