【金子真仁】常勝西武を取り戻すには…ファンからどう見られているか意識も大事

西武の空気が少しずつ変わってきているように感じます。3年連続Bクラスとはいえ、なぜ、空気を変えることが必要なのか。年の瀬に恐縮ですが、26年シーズンの大いなる変化を期待しつつ触れてみます。

プロ野球




プロの振る舞いは子どもたちからの「憧れ」「尊敬」の対象、のはずだが…


人は想像以上に、周りから見られている―。

この言葉が「いい意味」で広まる社会であってほしいと常々思う。人目に付かない努力でも必ず誰かが見てくれている、的な。

チーム屈指の努力家である育成の是沢涼輔捕手(25)に視線がいって、結果的に割とよく記事を書いているのも、私のそういう潜在的な願いによるものかもしれない。



現実は「そうじゃない意味」のほうが多い。いわゆる「いい話」は思ったほど広まらないし、マイナスな話ほど想像以上に広まる。時には尾ひれもついて。

私たち記者も想像以上に選手やファンから動きを見られているし、選手は選手で、ファンや私たち記者から想像以上に動きを見られている。

プロ野球選手はみんな、野球がうまい。TPOさえ問題なければ、ほとんどの選手がファンとの交流を拒まない。表情は千差万別かもしれないが、皆快く。

みんないい人だ。いい人だから「プロ野球チーム」という組織からはみ出ないし、技術の差はあれど、皆それぞれが役割や仕事を享受できている。

人は皆、完璧じゃない。かくいう私も偉そうなことを書いている割に、あまりに暑くて西武の攻撃中にかき氷を買いに行ったことだって何度かある。仕事しながらイライラすることもそれなりにある。

プロ野球選手だって皆、完璧な人じゃない。ただ、その振る舞いは多くの人からの、特に人格形成の過程にある子どもたちからの「憧れ」「尊敬」の対象になる。

それも含めて、プロ野球ファンはスタジアムに足を運ぶ。画面の前で夢中になる。好きな選手のプレーを見たい。そもそも「姿」を。一挙手一投足を。

技術差や戦力差はある。勝ち負けは仕方ない。でも最近のライオンズは「何かちょっと」違わないだろうか―。


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1980年11月、神奈川県座間市出身。法大卒、2003年入社。
震災後の2012年に「自転車日本一周」企画に挑戦し、結局は東日本一周でゴール。ごく局地的ながら経済効果をもたらした。
2019年にアマ野球担当記者として大船渡・佐々木朗希投手を総移動距離2.5万キロにわたり密着。ご縁あってか2020年から千葉ロッテ担当に。2023年から埼玉西武担当。
日本の全ての景色を目にするのが夢。22年9月時点で全国市区町村到達率97.2%、ならびに同2度以上到達率48.2%で、たまに「るるぶ金子」と呼ばれたりも。