【佐藤駿の言葉@木下T】「多分、僕だけ」珍しアイテムを取材時に披露

昨季の4大陸選手権3位の佐藤駿(19=明治大)が今季初戦に臨み、新シーズンへの課題を明確にしました。

11、12日に木下トロフィー争奪大会(木下アカデミー京都アイスアリーナ)に出場し、合計235・78点で2位。今季はSPで自身初となるタンゴの「リベルタンゴ」を、フリーではアイスダンスで22年北京オリンピック(五輪)を制したカップル「パパシゼ」のギヨーム・シゼロンの振付のもと 「四季」を舞います。

タンゴの動きの習得とフリーを演じ切る体力強化の先に見据えるのは、全日本選手権での表彰台入り。木下トロフィーでの言葉をお届けします。

フィギュア

木下トロフィー争奪大会

男子シングル上位成績


順位選手SPフリー合計
1三浦佳生91.60180.91272.51
2佐藤駿78.07157.71235.78
3鍵山優真70.98140.49211.47
4佐々木晴也73.68119.85193.53
5木科雄登62.15119.46181.61
6本田ルーカス剛史60.83111.70172.53
木下トロフィー争奪大会、SPの演技をする佐藤駿

木下トロフィー争奪大会、SPの演技をする佐藤駿

フリーで演技する佐藤駿

フリーで演技する佐藤駿

左から2位の佐藤駿、優勝した三浦佳生、3位の鍵山優真

左から2位の佐藤駿、優勝した三浦佳生、3位の鍵山優真

11日:木下トロフィー争奪大会 SP
2位/78・07点

初のタンゴは「宮本先生にビシバシ」

――演技振り返っていかがですか。

佐藤 最初のほうから、初めての試合ということで普段の試合よりも力を抑えてしまったかなと言うところがあったので、プログラム全体的に見て、もう少し踊れる箇所があったかなと思います。

――緊張はありましたか。

佐藤 緊張とかは全くなかったんですけど、とりあえず初めての試合だったので。まずは全力で滑りきろうと思って臨みました。

――選んだジャンプの意図を教えてください。

佐藤 シーズンでやるジャンプはフリップではないかと思うんですけど。今シーズンはフリップをフリーに入れ込もうと思っていたので、その練習もかねてショートから入れていこうと思いました。

――ジャンプの調子はいかがですか。

佐藤 そこまですごく良いというわけではないんですけど。徐々に降りた時のジャンプの加点もつくようになってきているのかなと思います。

スケート靴を履かずに取材に応じる佐藤

スケート靴を履かずに取材に応じる佐藤

――昨年と比べて今の調子はいかがですか。

佐藤 昨年に比べて4回転も挑戦できてますし、今はジャンプっていうよりはステップとかスピンとか、プログラムを強化しようという思いで、今、練習をやっていますね。

――新SPにはどういった思いを込めていますか。

佐藤 タンゴの曲は今までやったことがなくて、すごく難しい曲だと思うんですけど。そのタンゴっぽさというか、そういった部分を表現しようと思ってやったんですけど、まだ少しタンゴにはなりきれていないかなと思うので、もう少し踊るところを踊れるようにしたいと思っています。

――フリーの構成を教えてください。

本文残り83% (4640文字/5563文字)

岐阜県不破郡垂井町出身。2022年4月入社。同年夏の高校野球取材では西東京を担当。同年10月からスポーツ部(野球以外の担当)所属。
中学時代は軟式野球部で“ショート”を守ったが、高校では演劇部という異色の経歴。大学時代に結成したカーリングチームでは“セカンド”を務めるも、ドローショットに難がある。