【友野一希の言葉】「今を待っていた」五輪2年前、代表選外“絶好機”の理由/国スポ

友野一希(25=大阪・上野芝スケートクラブ)がショートプログラム(SP)6位発進から大逆転優勝を飾りました。フリーで184・14点をマークし、合計252・63点。3位となった織田信成とともに、団体優勝に導きました。昨年末の全日本選手権では合計271・52点で6位。前年であれば2位相当の得点でしたが、今季はハイレベルな争いとなり、4大陸選手権と世界選手権の代表に届きませんでした。26年2月のミラノ・コルティナダンベッツォオ五輪まで、ちょうど2年。代表入りを逃したことで生まれた時間を、前向きに捉えようとしています。現地発でお届けします。

フィギュア

<フィギュアスケート:国民スポーツ大会(旧国体)冬季大会>◇1月28~31日◇北海道・nepiaアイスアリーナ◇成年男子

国民スポーツ大会冬季大会 成年男子SPで演技を披露する友野(撮影・藤塚大輔)

国民スポーツ大会冬季大会 成年男子SPで演技を披露する友野(撮影・藤塚大輔)

◆ショートプログラム(SP):68・49点(6位)

―ジャンプの転倒もありました。振り返っていかがですか

友野 年明けに2週間くらい体調が安定しなくて、やっとこの1週間で戻ってきたかなとは思ったんですけど。でもやっぱり、詰めきれていなかった部分が出ました。6分間練習は悪くなかったんですが、最後は緊張もあって、本番は練習が出るなと。緊張に打ち勝てるだけの練習ができていなかったという反省があります。フリーではこの悔しい気持ちをぶつけていきたいと思います。調子は悪くないので、本番の難しさを実感できて、良い試合になったかなと思います。

―年明けの体調不良は風邪ですか

友野 インフルエンザとか、その他もろもろです(笑い)。

成年男子SP後に悔しそうに顔を覆う

成年男子SP後に悔しそうに顔を覆う

―練習もあまり積めなかったですか

友野 うーん、でも言い訳にしかならないので。全日本が終わって、かなり体が弱っていたこともあると思います。ただ、他の選手は試合をこなしていたりもしたので、もし自分がこの後、大きい試合があったら、まだまだ調整不足だったかなと思うので、体調管理はしっかりしていきたいと思います。

―1カ月前の全日本選手権から時間がたちました。今はどう振り返っていますか

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岐阜県不破郡垂井町出身。2022年4月入社。同年夏の高校野球取材では西東京を担当。同年10月からスポーツ部(野球以外の担当)所属。
中学時代は軟式野球部で“ショート”を守ったが、高校では演劇部という異色の経歴。大学時代に結成したカーリングチームでは“セカンド”を務めるも、ドローショットに難がある。