【鍵山優真の言葉@木下T】「佳生くん、駿。本番の強さや去年戦った感じが凄くある」

鍵山優真(20=オリエンタルバイオ/中京大)が229日ぶりに実戦の舞台へ帰ってきました。

今季初戦として、11、12日に木下トロフィー争奪大会(木下アカデミー京都アイスアリーナ)に出場。昨年の全日本選手権以来となる復帰戦は、合計211・47点で3位となりました。

ショートプログラム(SP)では4回転サルコーとトリプルアクセル(3回転半)で転倒し、フリーでも演技終盤のスピンで左ふくらはぎをつるアクシデントがありましたが、本人は明るい声色で今季を見据えています。

「より魅力的な選手になりたい」と意気込む鍵山の言葉をお届けします。

フィギュア

木下トロフィー争奪大会

男子シングル上位成績


順位選手SPフリー合計
1三浦佳生91.60180.91272.51
2佐藤駿78.07157.71235.78
3鍵山優真70.98140.49211.47
4佐々木晴也73.68119.85193.53
5木科雄登62.15119.46181.61
6本田ルーカス剛史60.83111.70172.53
SPの演技

SPの演技

フリーの演技

フリーの演技

右から3位の鍵山優真、優勝した三浦佳生、2位の佐藤駿。仲よし3人で表彰台に

右から3位の鍵山優真、優勝した三浦佳生、2位の佐藤駿。仲よし3人で表彰台に

11日:木下トロフィー争奪大会 SP
3位/70.98点

「ここら辺が筋肉ついたと言われます」

――久々の復帰戦に臨むにあたり、緊張はありましたか。

鍵山 緊張も多少ありましたし。不安っていうのはあまりなかったと思いますけど、実際に試合を目の前にすると、ちょっと、1発目アクセルを6分間(練習)で失敗したあたりから焦っていたのかなと思うので、明日はやれることを全て。転んでもいいので全部ぶつけたいと思います。

――今大会へは三浦選手や佐藤選手も出場されています。試合の雰囲気はいかがですか。

鍵山 3人で出ようねと言ったわけではなくて、たまたま偶然3人とも出場となったので。自分はとてもうれしい気持ちで、熱い気持ちで、初戦を迎えることができているのかなと思います。実際、公式練習で一緒に練習したり、(三浦)佳生くんはげんさん(11~14日、木下カンセーアイスアリーナ)の試合に出てたりとか。そういうのも自分にとって、自分の気持ちを盛り上げてくれる存在だと思っているので。昨年はケガでなかなか2人…。2人というか、試合の場に立つことができなかったんですけど、今シーズンは、今はいいコンディションでいられるので、2人をしっかりと追いかけて、追いつけるように頑張りたいなと思っています。

――フリーへ意気込みをお願いします。

鍵山 明日のフリーは、今日の反省をしっかり生かして、サルコーもアクセルもとにかく慎重にならずに思いっきりやるのが目標なのと、4回転サルコーのほかに、トーループもチャレンジしたい、チャレンジしたいというか、久しぶりにやってみようかなというふうに思っているので。とにかく初戦なので、何も考えずに思いっきり100%で、出し切っていきたいなと思います。

――プログラムを継続した意図を教えてください。

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岐阜県不破郡垂井町出身。2022年4月入社。同年夏の高校野球取材では西東京を担当。同年10月からスポーツ部(野球以外の担当)所属。
中学時代は軟式野球部で“ショート”を守ったが、高校では演劇部という異色の経歴。大学時代に結成したカーリングチームでは“セカンド”を務めるも、ドローショットに難がある。