【吉田陽菜の言葉】初出場で銅メダル 表彰台よりもうれしかったこと/GPファイナルフリー

<フィギュアスケート:グランプリ(GP)ファイナル>◇9日◇中国・北京◇女子フリー

初出場の吉田陽菜(18=木下アカデミー)はフリー2位の141・51点、合計203・16点で銅メダルをつかみました。

フリー冒頭では大技トリプルアクセル(3回転半)に「q」マークがつきながらも着氷。その後も次々とジャンプを決め、ショートプログラム(4位)発進から巻き返しました。

自信のあるフリーで好演を披露し、取材の途中で表彰台入りが確定。大舞台での経験を糧に、さらなる飛躍を狙います。

フィギュア

GPファイナル女子シングル成績


順位選手名SPフリー合計
1坂本花織77.35148.35225.70
2ルナ・ヘンドリックス73.25130.11203.36
3吉田陽菜60.65142.51203.16
4ニーナ・ピンザローネ66.72128.19194.91
5イサボー・レビト56.53135.33191.86
6住吉りをん58.63121.76180.39

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「絶対耐えてやる」という気持ち

フリーを終えて

――演技を振り返っていかがですか

吉田 今日はしっかり練習してきたことを出せて、少しこのGPシリーズを通して成長できたかなと思います。

――冒頭のトリプルアクセルはこらえた感じですか

吉田 回転不足ではあったんですけど、「絶対耐えてやる」という気持ちでいったので。悔しい気持ちもあるんですけど、今できることはしっかりできたかなと思います。

女子フリーの演技に臨む吉田

女子フリーの演技に臨む吉田

――あらためてGPファイナルは、どのような大会となりましたか

吉田 すごい夢の舞台だったので、滑れるだけでほんとにうれしくて。今日はその1秒1秒、そのうれしい気持ちをかみしめながら滑ることができました。

――成長できた部分は具体的にどのあたりでしょうか

吉田 自分を信じることが自分の課題だと思うので。今日はしっかり自分を信じてできたかなと思います。ショートとフリーをそろえることが今の自分の一番の課題かなと思います。

吉田(手前)の女子フリーの演技後、拍手する浜田コーチ(右)

吉田(手前)の女子フリーの演技後、拍手する浜田コーチ(右)

女子フリーの演技後、キス・アンド・クライで笑顔を見せる吉田(左)。右は浜田コーチ

女子フリーの演技後、キス・アンド・クライで笑顔を見せる吉田(左)。右は浜田コーチ

――アクセルの後もジャンプをきっちり決めた評価はいかがですか

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岐阜県不破郡垂井町出身。2022年4月入社。同年夏の高校野球取材では西東京を担当。同年10月からスポーツ部(野球以外の担当)所属。
中学時代は軟式野球部で“ショート”を守ったが、高校では演劇部という異色の経歴。大学時代に結成したカーリングチームでは“セカンド”を務めるも、ドローショットに難がある。