【宇野昌磨の言葉】コーチとの向き合い方、マリニンへの思い/GPファイナル一夜明け

<フィギュアスケート:グランプリ(GP)ファイナル>◇12月10日◇中国・北京◇エキシビション

宇野昌磨(25=トヨタ自動車)が2位となりました。

フリーから一夜明け、エキシビション前に現地取材メディア限定の取材対応。今季のテーマに「自己満足」を掲げる中、GPシリーズから3試合を終え、現在の率直な思いを口にしました。

優勝したイリア・マリニン(米国)の存在は「やりがいがあります」とし、「ちゃんと一緒に引っ張っていければ」とあらためて決意を示しました。

「今年は戦える存在でありたい」とも笑顔で強調。「宇野昌磨の言葉」を現地発でお届けします。

フィギュア

GPファイナル男子シングル成績


順位選手名SPフリー合計
1イリア・マリニン106.90207.76314.66
2宇野昌磨106.02191.32297.34
3鍵山優真103.72184.93288.65
4アダム・シャオ・イム・ファ88.36189.92278.28
5三浦佳生94.86166.67261.53
6ケビン・エイモズ93.20126.71219.91

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ステファン・コーチを信じる理由

フリー翌日の一夜明け取材

――フリーから一夜明けましたが、心境の変化などはありますか

宇野 いや、ないですね、特に。なんだろう、落ち込む内容でも結果でもなかったですし、特にないですけど。僕は昨日何を言っていたかもあんまり覚えてないので。特に今はないです。

――フリー後のメダリスト会見で、GPシリーズからの3戦に関する質問が出た際に「僕が残りの競技、スケート人生をどういう気持ちで何をしたいか、それが3回で明確に分かったわけではないですが、こうしたいんじゃないかなというのが分かったと思います」と仰っていました。「こうしたいんじゃないか」というものとは何ですか

宇野 僕はいろんな時にステファン(・ランビエル・コーチ)に支えられて、もちろんマネージャーの方やトレーナーの方など、たくさんの方が支えてくれていますけど。試合とかになると、一番近いのはステファンになるので。スケートに対して、僕にこれからステファンが何を求めるのか、それが結果なのか、スケートの表現なのかは分からないですけど。どの選択でもそれに応えれる練習をしていこうかなって今は思ってまして。なのでわりと今後、去年1年と今年のシーズン序盤、自分が何を目標にスケートをしていこうっていうのが明確に決まっていなかったので、そこが明確になったっていうところかなと思います。

フィギュアスケートGPファイナル男子2位から一夜明け、報道陣に対応する宇野

フィギュアスケートGPファイナル男子2位から一夜明け、報道陣に対応する宇野

――ステファン・コーチを信じてやっていくということですか

宇野 信じるっていうか、信じるだとなんか自分が良くなるためにステファンの言うことを聞くって感じですけど。別に自分が良くなるためではなくて、ステファンが納得っていうか、喜ぶというか、「こういうスケーターであってほしい」って願うスケーターに、僕がなれる生徒でいようっていうのがあります。

――それはステファンのスケートに対する考えなどを通じて、「この人なら間違いない」と思うからですか

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岐阜県不破郡垂井町出身。2022年4月入社。同年夏の高校野球取材では西東京を担当。同年10月からスポーツ部(野球以外の担当)所属。
中学時代は軟式野球部で“ショート”を守ったが、高校では演劇部という異色の経歴。大学時代に結成したカーリングチームでは“セカンド”を務めるも、ドローショットに難がある。