出水トレ効果は120倍!?「ずっと地獄」渡辺倫果が更新した“自分史上最高”の3A

フィギュアスケート女子の渡辺倫果(22=三和建装/法政大)は、23年秋から出水慎一トレーナーと本格的にタッグを組み、体づくりやジャンプの跳び方を見直してきました。

当初は「地獄」と表現するトレーニングに苦戦していましたが、今はその効果を実感。武器としていたトリプルアクセル(3回転半)も跳び方を見直し、7位だった昨年末の全日本選手権フリーでは出来栄え点(GOE)で2・06点の加点を導きました。

ミラノ・コルティナ五輪の開幕まで1年を切りました。2月1日の「明法オンアイス」での単独インタビューをお届けします。

フィギュア

明法オンアイスで演技する渡辺(撮影・横山健太)

明法オンアイスで演技する渡辺(撮影・横山健太)

今季は「悔しい…やり残したことしかない」

―まずは今季についてうかがいます。チャレンジカップ(2月12~16日)がありますが、ここまではどう振り返っていますか

率直に悔しいです。全体的にやり残したことしかないシーズンだったなと思います。特に成績に関しては、まだまだ全然良くないというか、及んでいないというか。来季は結果重視でいこうと思います。

―今季の夏ごろの競技会ではトリプルアクセル(3回転半)に挑み続ける姿もあり、結果だけでなく過程にこだわる姿勢も強調していました

そうですね。少しずつ形にはなっていると思います。ただ、それに伴う結果がついてきていなくて、結果が遅れてきてしまっている。ちゃんとピッチを上げて、しっかり仕上げたいという思いです。

―「やり残した」というのは具体的にどのような点ですか

トータルパッケージですね。特にシーズン後半の国内大会では下の点数が全然伸びなくて。自分があまり予想していなかった課題を残すことになりました。来季が始まる前に課題を見つけられたのは良かったんですけど、時間はないので、ハイピッチで仕上げたいです。

明法オンアイスで演技する渡辺(撮影・横山健太)

明法オンアイスで演技する渡辺(撮影・横山健太)

“デミトレ”で変化「たった半年で筋肉量が…」

―今季は出水トレーナーとのタッグで2季目でした。あらためて、どのような経緯で組み始めたのかを教えてください

私が1回目のワンピース(・オン・アイス)に出演した時なので、23年の夏ですね。私の方からお声がけをしました。というのも、パーソナルトレーナーをずっと探していて。今はトレーニング方法はたくさんありますが、自分との相性が合わないと、トレーニングの効果も実感できないと感じていて。トレーニングと個々人をマッチさせるのは難しいなと感じていた中で、出水先生が(宇野)昌磨さんを見ていらっしゃる姿をよく目にしていたので、私の方からお願いしたという流れになります。本格的にスタートしたのは23年10月からです。

世界選手権SPを終えてガッツポーズを見せる宇野昌磨(中央)。右はランビエル・コーチ、左は出水トレーナー(2024年3月21日撮影)

世界選手権SPを終えてガッツポーズを見せる宇野昌磨(中央)。右はランビエル・コーチ、左は出水トレーナー(2024年3月21日撮影)

―出水トレーナーと組むにあたって、最初はどのようなことを話し合いましたか

今回のお願いは私自身で決めたことなんですけど、これからどう進めていくかの最初の話し合いでは、母親も同席した上で3人で話し合いました。母親は私のことを生まれてからずっと見続けているので、どういう身体的な特徴があって、どういうことが苦手かを、私よりも分かっていて。それを出水先生にも伝えました。私はこういうのが得意、こういうことをやりたいということも言いました。30分くらいだったと思います。それ以降は私と出水先生との話し合いで進めていくという流れでした。

―「こういうのが得意、こういうことをやりたい」とは具体的にどういった内容ですか

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岐阜県不破郡垂井町出身。2022年4月入社。同年夏の高校野球取材では西東京を担当。同年10月からスポーツ部(野球以外の担当)所属。
中学時代は軟式野球部で“ショート”を守ったが、高校では演劇部という異色の経歴。大学時代に結成したカーリングチームでは“セカンド”を務めるも、ドローショットに難がある。