【ゆなすみの言葉】「悔しい時は2人で落ち込んで、うれしい時は2人で喜んで」

【ソウル(韓国)=藤塚大輔】初出場の「ゆなすみ」こと長岡柚奈(19)、森口澄士(23)組(木下アカデミー)が、次のステップへの決意を示しました。

総合7位で終えたフリーから一夜明け、現時点での立ち位置、互いへの思い、今後への決意などを語りました。

21日のフリー後のコメントを含めた、現地取材メディア限定のやりとりを「ゆなすみの言葉」として、お届けします。

フィギュア

<フィギュアスケート:4大陸選手権>◇2月22日◇ソウル・木洞アイスリンク

ペア・フリーのキス・アンド・クライで撮影に応じる、左からブルーノ・マルコット・コーチ、森口澄士、長岡柚奈、ブライアン・シェールズ・コーチ(撮影・藤塚大輔)

ペア・フリーのキス・アンド・クライで撮影に応じる、左からブルーノ・マルコット・コーチ、森口澄士、長岡柚奈、ブライアン・シェールズ・コーチ(撮影・藤塚大輔)

悔しさを世界選手権にぶつけていく

一夜明け会見

―今大会は悔しさがあった中、自己ベストを更新しました。あらためてどのように振り返っていますか

森口今、一夜明けていろいろな感情があって。もちろん、自分たちのシーズンベストを更新できてうれしいです。ミスがありながら117点という、自分たちのベストに近い点数を出せて自信にもなりました。でもミスがあったからこそ「もっと良い点数出せたな」「これが成功していたら何点出てたんやろう」と、いろいろな気持ちがありました。4大陸は世界選手権へ行くための道のりなので、ここで終わりではない。うれしい気持ちも、悔しい気持ちも、全部持っていけたらと思います。

4大陸選手権の一夜明け取材に応じる森口澄士(撮影・藤塚大輔)

4大陸選手権の一夜明け取材に応じる森口澄士(撮影・藤塚大輔)

長岡昨日の演技後、私は悔しくて、インタビュー中も涙が止まらなかったんですけど、冷静になって演技を振り返ったら、フリー6位の点数で「悪くはなかったんじゃないかな」と周りの方に言っていただけて。でも自分としてはショートも、フリーもサイド・バイ・サイドジャンプでミスをしてしまって、それが本当に悔しくて、昨日は自分がサイド・バイ・サイドジャンプを失敗したことにしか頭がいかなくて。他に良いところを見つけられない状態になってしまっていました。でもコーチから「ツイストもダブル、ミスも3個あった。それなのにこれだけの点数が出せた。これを完璧にしたら何点出るの? 120、130点出るよ。あなたはそれが楽しみで泣いているの?」と言っていただけて。確かに「これを降りられたらもっと点数が出たのに」と悔やむ気持ちも大きかったんですけど、コーチからは「4大陸は世界選手権で良い演技をするための準備だと思いなさい」とも言われたので、この悔しさを世界選手権でしっかりぶつけられるようにしたいです。練習でサイド・バイ・サイドジャンプを失敗しないようにしたり、スロージャンプを綺麗に降りられるようにしたりして、世界選手権で良い演技がしたいです。

―これまでは点数に対してうれしい、悔しいという思いだったのが、今は内容に目が向いているようにも思います。その実感はありますか

森口そこに関しては自分たちの基準が上がってきていると思います。結構細かくジャッジペーパーを見られるようになりました。デススパイラルがレベル4だとしても、GOEをしっかり見て「いつもより何点少ないね」と話したりしています。特にリフトは「今回たくさんもらえている」「このリフトが良かったのかな」「でもGOEは少ないね」と。細かいところに意識が向くようになってきました。ペアのエレメンツがどんどん入ってくるようになってきたので、今季は大きな波はないかなと思っていて。ショートは57~62点くらい、フリーは109~120点の間できている。それはすごく大事なことかなと思います。次のステージへ行くために、世界選手権の基準をもう1つ上げられたと思います。

4大陸選手権の一夜明け取材に応じる長岡柚奈(撮影・藤塚大輔)

4大陸選手権の一夜明け取材に応じる長岡柚奈(撮影・藤塚大輔)

長岡私も前までであれば「117点出た!うれしい」って思えていたと思いますが、「もっと良い点数出したい、もっと成長したい」という思いが強いからこそ、点数だけでは成長できなくて。内容重視になるので。点数のベースが上がるのは良いことだと思うんですけど、ベースをキープするのではなく、どんどん上げていかないといけないので。サイド・バイ・サイドジャンプは得点源でもあるので、しっかり成功させたい。そこが成功すれば、点数ももっと上がるので、どんどんベースが上がるように、良い演技ができるように練習を積んでいきたいです。

―長岡選手は失敗に対する向き合い方が、今季を通じて変化してきた面はありますか

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岐阜県不破郡垂井町出身。2022年4月入社。同年夏の高校野球取材では西東京を担当。同年10月からスポーツ部(野球以外の担当)所属。
中学時代は軟式野球部で“ショート”を守ったが、高校では演劇部という異色の経歴。大学時代に結成したカーリングチームでは“セカンド”を務めるも、ドローショットに難がある。