【ゆなすみの言葉】】1、2日、1週間たっても忘れない…ショート落ちの涙から再出発

【ボストン=松本航、藤塚大輔】初出場で愛称“ゆなすみ”の長岡柚奈(19)森口澄士(23)組(木下アカデミー)が、涙からの再出発を見据えました。

ショートプログラム(SP)は51・10点にとどまり、23組中22位。上位20組のフリー進出を逃し、演技直後から長岡は涙を流しました。

SPから2日が経過し、2人が現在の心境、今後への思いを明かしました。

現地取材メディア限定のやりとりを「ゆなすみの言葉」として、お届けします。

フィギュア

<世界選手権>◇28日(日本時間29日)◇米ボストン

頭に描く青写真 りくりゅうから学んだこと

―初めての世界選手権を終え、今の心境からお願いします

長岡今の心境としては、やっぱり昨日あのフリースケートを滑れなかった。全選手の演技を会場で見ていたんですけど、やっぱりあのフリーに進出して滑っている姿を見て「この舞台、フリーに進みたかったな」とあらためて悔しい気持ちが強かったです。1日たっても、2日たっても、1週間たっても、きっとこの悔しい気持ちを、いつまでも忘れないと思うんですけど「この悔しい気持ちを忘れないで、しっかりと努力し続ければ、きっと次のワールドの時は、もっといい演技ができるよ」ということをいろいろな方に言ってもらえたので、この気持ちを忘れずに、これからの練習、試合に生かしていきたいなという気持ちです。

森口昨日ロングを見に来て、うまい選手を見て、勉強して…と2人でしていたんですけど、見ていたらやっぱりとても悔しい気持ちになりました。「僕たちがフリーを滑っていたら、どれだけできていたんだろう」というぐらい、すごく調子も良かったので、いろいろなことを考えさせられたんですけど、それもすごくいい機会で、やっぱり自分たちにとってどれだけショートプログラムが大事なのかとか、こうやって世界選手権に出場させていただいているからには、もっと強い気持ちと厳しい気持ちでやっていかないといけない。そこに関しては今回、心にずっと置いておけるかなと思います。その反面、たくさんの方が「すごく良かったよ」「まだ始まったばっかりだから」と言ってくださったので。たくさんの方のありがたい言葉を信じて、自分たちのことも信じて、進んでいきたいなと思います。

世界選手権の一夜明け取材に応じた長岡柚奈(左)森口澄士組(撮影・藤塚大輔)

世界選手権の一夜明け取材に応じた長岡柚奈(左)森口澄士組(撮影・藤塚大輔)

―通用したところ、足りないと思ったところを具体的に教えてください

長岡やっぱり通用したというか、ポジティブな面では、ショートプログラムでミスが2つあって、転倒もしたにも関わらず、下の点数では、悪くはない点数をいただけていました。そこはもっと磨いていったら、もっと上位の選手に近づけるんじゃないかなと思っています。リフトも加点でいうと、全ペアの中でショートでは2位の加点をもらえていたみたいなので、そこは本当にいいところだなと思っていて。もっと磨かなくちゃいけないなと思ったのは、やっぱりトリプルツイスト。フリーでもツイストで失敗している選手は誰もいないので。やっぱりそこでしっかり成功させて、その演技の最初にトリプルツイストがうまく決まったら、やっぱり「このペア、すごい」となると思うし、そこからジャッジの見方とかも変わると思う。そういうのが大事だと思っているので、やっぱりトリプルツイストはそうですし、スロージャンプもどんなに曲がっても強い選手は絶対に降りてくる。そういう面でも、しっかりどんどん磨かないといけないなと思いました。

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岐阜県不破郡垂井町出身。2022年4月入社。同年夏の高校野球取材では西東京を担当。同年10月からスポーツ部(野球以外の担当)所属。
中学時代は軟式野球部で“ショート”を守ったが、高校では演劇部という異色の経歴。大学時代に結成したカーリングチームでは“セカンド”を務めるも、ドローショットに難がある。