「僕にできることがあれば」先人たちの思い、つながっていく道/山隈さんイベント後記

「日刊スポーツ・プレミアム」では、フィギュアスケート男子でプロアイスキャストの山隈太一朗さん(25)の配信イベントを11月30日に開催しました。23年5月から北中米カリブ海などでクルーズ客船のショーに出演。この日は米マイアミからオンラインをつなぎ、たくさんの話題をお届けしました。

進行役を務めた藤塚大輔記者(26)は山隈さんの話を聴きながら、船上スケーターの歴史と継承について、思いを巡らせていました。

今回の「Ice Story」のテーマは「つなぐ」。過去の取材と照らし合わせながら、記者視点のイベント後記としてお届けします。

フィギュア






11月30日のライブ配信で最高の笑顔をみせる山隈太一朗さん

11月30日のライブ配信で最高の笑顔をみせる山隈太一朗さん


船上アイスショーの道を教えてくれた人


日本から約1万2000キロ離れた米マイアミ。

豪華客船「スター・オブ・ザ・シーズ」からオンラインをつないだ山隈さんの言葉には、熱がこもっていた。


豪華客船「スター・オブ・ザ・シーズ」

豪華客船「スター・オブ・ザ・シーズ」

その熱量は、私たちにもよく伝わってきた。手元に置いていたメモ用のノートは、山隈さんの言葉で埋まっていた。

個人的に印象に残ったのは、船上キャストへ進んだ経緯について教えてくれた場面だ。

大学卒業後に海外のアイスショーの道を模索していた山隈さんは、先輩の田中刑事さんから「こんなのがあるよ」と船上のショーを教えてもらったことがきっかけだった。

スイス・シャンペリーでステファン・ランビエール・コーチのアシスタントをしていたフランス人コーチの存在も大きかった。「俺も船に出ていた」とショーのビデオも見せてくれたことで、より具体的なイメージが描けたという。

「全員が本当にきらきらして見えて。僕もやりたいと思いました」

これら以外にも様々な理由を挙げられていたが、いろいろな人との出会いが、今の選択につながったのは確かだろうと思った。

私は山隈さんの話を聴きながら、アイスショーでも活躍した2人の人物を思い返していた。






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岐阜県不破郡垂井町出身。2022年4月入社。同年夏の高校野球取材では西東京を担当。同年10月からスポーツ部(野球以外の担当)所属。
中学時代は軟式野球部で“ショート”を守ったが、高校では演劇部という異色の経歴。大学時代に結成したカーリングチームでは“セカンド”を務めるも、ドローショットに難がある。