【ミラノ発〈9〉】佐藤駿が磨いたジャンプ 憧れの羽生結弦を追いかけた少年時代

初出場の佐藤駿(22=エームサービス/明治大)が銅メダルを獲得しました。ショートプログラム(SP)9位からフリー3位と追い上げ、合計274・90点をマークしました。4位のチャ・ジュンファン(韓国)を0・98点上回り、日本男子では高橋大輔、羽生結弦、宇野昌磨、鍵山優真に続き、5人目の五輪メダリストとなりました。佐藤は5歳のころにアイスリンク仙台で競技を開始しました。本人の言葉と2018年まで指導した浪岡秀コーチ(40)への取材をもとに、当時から今に通ずる姿を描きます。

フィギュア

〈ミラノ・コルティナオリンピック(五輪):フィギュアスケート〉◇ミラノ・アイススケートアリーナ

★佐藤駿が歩んだ道のり

  • 羽生結弦と同じ軌道でジャンプを習得
  • ノービス時代から貫いたマイペースな姿勢
  • 初五輪で自分を救った4回転ジャンプ
男子シングルで銅メダルを獲得し涙を流す佐藤(中央左)と銀メダルの鍵山(同右)(撮影・パオロ ヌッチ)

男子シングルで銅メダルを獲得し涙を流す佐藤(中央左)と銀メダルの鍵山(同右)(撮影・パオロ ヌッチ)

「信じられない」涙があふれた銅メダルの瞬間

佐藤の頰を熱い涙がつたった。

13日の男子フリー。演技から1時間15分が経ったころだった。

グリーンルームのいすに座り、顔を覆いながら、肩を震わせた。

「信じられない。夢なのかな」

SP9位からフリー3位と追い上げ、銅メダルをつかんだ。

涙が止まらない。

五輪2連覇の羽生結弦を追いかけてきた物静かで芯の強い青年は、初五輪で鮮烈な光を放った。

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岐阜県不破郡垂井町出身。2022年4月入社。同年夏の高校野球取材では西東京を担当。同年10月からスポーツ部(野球以外の担当)所属。
中学時代は軟式野球部で“ショート”を守ったが、高校では演劇部という異色の経歴。大学時代に結成したカーリングチームでは“セカンド”を務めるも、ドローショットに難がある。