【宇都宮ブレックス〈32〉】なぜ私たちはB-MEN'Sになったのか 男たちのそれぞれの事情(2)

4月7日ブレックスアリーナ宇都宮での秋田戦のオープニングに、「1日限定」の公認男性チアグループ「B-MEN’S」が登場しました。5歳から64歳までの男子33人が華麗な? ダンスをブレックスファンの前で披露。大きな声援と温かい拍手をもらいました。1年に1度、結成される「B-MEN’S」は今回で13代目。男たちはなぜ、「B-MEN’S」になったのか。それぞれの事情を聞きました。3回連続の2回目です。

(多くの写真を株式会社栃木ブレックス様にご提供いただきました。ありがとうございました!)

バスケットボール

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【次回予定〈33〉なぜ私たちはB-MEN'Sになったのか 男たちのそれぞれの事情〈3〉】

ブレックスアリーナ宇都宮でパフォーマンスを披露する笠井雅史さん=© TOCHIGI BREX INC.

ブレックスアリーナ宇都宮でパフォーマンスを披露する笠井雅史さん=© TOCHIGI BREX INC.

娘と一緒に踊りたい! 中学教師の家族への思い

笠井雅史(かさい・まさふみ)さん(43)の場合

この春、中学生になった長男と小学校4年の長女がいます。長女と一緒にチアダンスがしたい。そう思ったのが、B-MEN’Sに応募したきっかけです。

娘が小学校に入るタイミングで、彼女に習い事を勧めました。ピアノ、習字、体操、水泳、いろんなものを勧めたのですが、すべて断られてしまいました。私としては、何か体を動かしてほしいという思いが強かったので、いろいろ考えてBREXYのチアダンススクールを紹介しました。

笠井雅史さんの娘さんはBREXYチアダンススクールに通っている(提供・笠井雅史さん)

笠井雅史さんの娘さんはBREXYチアダンススクールに通っている(提供・笠井雅史さん)

私は栃木の県北地域で中学校の教師をやっています。父親は栃木県警に勤めていました。小さいころから野球やサッカーをやっていたのですが、中学生の時に3X3(スリーバイスリー)がはやって、そこからバスケットボールに興味を持ちました。友人の家にバスケのゴールがあって、よく遊びました。

田臥勇太選手と同い年なんです。われわれ世代のヒーローの存在もあって、社会人になってからもクラブチームでプレーしていました。Bリーグ初年度(2016-17)に初めてブレックスの試合を観戦し、すぐにはまりました。何と言っても田臥選手の存在が大きいのですが、その田臥選手がルーズボールに飛び付く一生懸命さに打たれました。

ほかの選手たちも真摯にプレーしていましたし、外国籍の選手たちがとても紳士的だったのが強く印象に残りました。観ている人に勇気を与えてくれる。そう思いました。

全体レッスンに参加した笠井雅史さん(撮影・沢田啓太郎)

全体レッスンに参加した笠井雅史さん(撮影・沢田啓太郎)

娘にBREXYのチアダンススクールを紹介したのも、そういう意味では自然だったのかもしれません。でも娘は最初、嫌々通っていたんです。大田原地区のキッズクラスに入ったのですが、入って1年目は送り迎えの車の中でしょっちゅう言い合いをしていました。

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1988年入社。プロ野球を中心に取材し、東京時代の日本ハム、最後の横浜大洋(現DeNA)、長嶋巨人を担当。今年4月、20年ぶりに現場記者に戻り、野球に限らず幅広く取材中。