【宇都宮ブレックス〈22〉村岸航】インタビュー(下)革を育てる?独特リフレッシュ

成長を続ける村岸航選手の「今」をお伝えするインタビュー第2弾です。プロとして前進しながらも、思いやりと謙虚さを忘れない姿勢は、ブレックスファンに愛されています。星空の撮影が趣味の1つですが、新たにハマりかけている、ユニークなリフレッシュ方法も教えてくれました。(インタビューは1月25日に行いました。村岸選手から貴重な写真もお借りいたしました。ありがとうございました)

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【次回予定〈23〉独自写真で振り返る「首位」への道のり】

撮影・村岸航

「ベンチにいる時に何ができるかを考えて」

――先日の大阪戦(1月7日)ですごいと思ったのですが、HCチャレンジの最中に仲間に飲み物を運んでいました。いつも意識してやられているのですか

村岸 ハッハッハ。HCチャレンジは一種のタイムアウトみたいなものなのですが、ベンチには戻れないんです。いつもはトレーナーさんたちが水をくんで運んでくれるのですが、(選手は)コートの中にいるので渡しにくいだろうし、自分が持っていた方がいいかなと思っただけです。

――こういう時は飲み物を持っていくんだぞと誰かに教わったのですか

村岸 いえ、そういうわけではありません。まあ、水が飲めた方がいいよね、って思っただけで。

――そこはすごい。相手のことを考えられる

村岸 いや~、まあ、自分に置き換えた時に、HCチャレンジでゲームが止まって、水を飲めるのであれば飲みたいかなと。

――いつも相手の立場を考えているのですか

村岸 ある程度は気を使いながら生きています(笑い)。バスケをしている時だけではなく、みなさんと同じように人並みに何かしら気を使いながら生きています。

村岸選手はベンチから真っ先に出てきて仲間を迎え入れる。11月5日の三遠戦から

村岸選手はベンチから真っ先に出てきて仲間を迎え入れる。11月5日の三遠戦から

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1988年入社。プロ野球を中心に取材し、東京時代の日本ハム、最後の横浜大洋(現DeNA)、長嶋巨人を担当。今年4月、20年ぶりに現場記者に戻り、野球に限らず幅広く取材中。