【宇都宮ブレックス〈18〉四家魁人】インタビュー(上) 心に響いたD.Jのアドバイス

ルーキーの四家魁人選手(22)が奮闘しています。開幕7試合目にプロ初得点をマークし、昨年11月12日の富山戦では4アシストで勝利に貢献しました。強豪との連戦が続いた昨年12月に4試合連続で出場機会がありませんでしたが、信州との2023年最終2連戦では再びコートで躍動しました。確実にプレータイムを増やしつつあるプロ1年目に、ここまでの日々を振り返っていただきました。(インタビューは昨年12月27日に行いました)

バスケットボール

◆四家魁人(しけ・かいと)

2001年9月25日、福島県いわき市出身。福島南高校卒業後に単身渡米し、212 Sports Academy Prep Schoolを経て、2022-23シーズンはNCAA2部のフェアモント州立大で1年間プレーした。ポジションはポイントガード。175センチ、74キロ。

昨年10月25日の茨城戦で体の大きい相手にひるまず体を当てる四家選手

昨年10月25日の茨城戦で体の大きい相手にひるまず体を当てる四家選手

「やれないと思ったことはありません」

――公式戦が始まって4カ月です。やはりプロは違うと感じましたか

四家 もちろんです、はい。やはりレベルが格段に上がっているので。

――プロのすごさを感じた点はどこですか

四家 フィジカルですね。そこがもう、一番です。

――体をぶつけた瞬間に感じるものですか

四家 アマチュアと違ってファウルの基準も少し違います。今までファウルだったのがファウルにならないシーンもあり、その分、当たりもきつくなって来ます。

――跳ね飛ばされるような感覚ですか

四家 痛い、と表現した方がいいかもしれません。まともにぶつかり合った時は、特にそうですね。気を抜いていたら吹っ飛ばされます。ピックゲーム(相手ディフェンスの進路をふさぐプレー)が多いので、外国籍選手のスクリーン(壁)と当たるじゃないですか。その時に感じます。

――自分の体をさらに鍛えないといけない

四家 そうですし、体の当て方を工夫したりしないといけない。

――逆に、プロでやっていけると感じた瞬間を教えてください

四家 僕は基本的に、どのレベルにいっても「やれない」と思ったことはあまりありません。うまくいく、いかないはあると思いますが、気持ちの面ではどの部分でも自信を持っています。ボールプッシュに関しては、どのレベルでもやっていけるという自信は前からありましたし、プロでもやっていけると感じています。

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1988年入社。プロ野球を中心に取材し、東京時代の日本ハム、最後の横浜大洋(現DeNA)、長嶋巨人を担当。今年4月、20年ぶりに現場記者に戻り、野球に限らず幅広く取材中。