【宇都宮ブレックス〈28〉】遠藤祐亮選手のシュート力を深掘りします〈3〉

遠藤祐亮選手(34)のシュート力を深掘りするため、大学時代の恩師・大東文化大の西尾吉弘監督と、ブレックスOBでゲーム解説でもおなじみの白鴎大・網野友雄監督に話を聞いてきました。遠藤選手の意外な一面を知り、専門家の目から見たシュート力の分析もできました。そもそも、美しくて品のあるシュートを遠藤選手はどうやって培ってきたのでしょうか。ご本人を直撃しました。見えてきたのは希代のシューターの存在と、あのアニメの登場人物…。インタビューの様子を2回にわたってお届けします。

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【次回予定〈29〉遠藤祐亮選手のシュート力を深掘りします〈4〉】

ボールはお友達? ボールの方から遠藤選手になついているように見える

ボールはお友達? ボールの方から遠藤選手になついているように見える

「手のひらをベタ付けに」

――試合前に必ずシュートフォームを確認されています

遠藤 試合に臨むためのルーティンでもありますが、腕や肩、足の感じを確認しています。日によって感じ方が違うし、年齢も重ねてきたので体が重い日もありますし。

――シュートを打つ際に一番意識するところはどこですか

遠藤 自分のシュートの形をつかんでからは、あまり気にすることはなくなりました。つくっていく段階では、きれいな回転の方がゴールに入ると思って、意識して取り組んだのは確かです。

――どうしてそう思われたのですか

遠藤 中学校の時、拓殖大学のヘッドコーチをされている池内泰明さんにシュート講座を開いていただいたんです。同じ地区にお子さんがいらして、僕の中学の監督とも仲が良いということもあって。その時に実演してくださった池内さんのシュートが、衝撃的なくらいきれいな回転だったんです。そこから池内さんの打つシュートをイメージし、目標にしてきました。

――池内さんと言えば名シューターとして有名です。その時にきれいな回転をかけるやり方を教わったのですか

遠藤 はい。

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1988年入社。プロ野球を中心に取材し、東京時代の日本ハム、最後の横浜大洋(現DeNA)、長嶋巨人を担当。今年4月、20年ぶりに現場記者に戻り、野球に限らず幅広く取材中。