【宇都宮ブレックス〈20〉G・ジェレット】3歳からバスケに夢中。父親はLAの警察官

豪快、そして実直。グラント・ジェレット選手(30)の魅力は1つの言葉では言い表せません。昨季の途中からチームに加わり、ブレックスには欠かせない戦力になっています。アメリカの西海岸で生まれ育ったジェレット選手はどういう年少期を過ごしてきたのでしょうか。キュートな写真も用意しました。

バスケットボール

◆グラント・ジェレット 1993年7月8日生まれ、米カリフォルニア州出身。アリゾナ大学からプロ入りし、NBAのオクラホマシティ・サンダー、ユタ・ジャズでプレー。欧州、アジアでもプレーし、2018年にはBリーグ三河にも所属した。2022-23シーズン途中から宇都宮ブレックスに加入。208センチ、105キロ。ポジションはパワーフォワード。

3歳で兄と「ルーズボール」を奪い合い

昨年12月2日の横浜BC戦の試合前、引き締まった表情でシュート練習に励むジェレット選手

昨年12月2日の横浜BC戦の試合前、引き締まった表情でシュート練習に励むジェレット選手

――バスケットボールは何歳から始めたのですか

グラント・ジェレット(以下G) 3歳の時です。父がバスケをやっていたので、その影響で始めました。

――お父さんもプロなんですか?

G プロではないですが、UCI(カリフォルニア大学アーバイン校)のカレッジまでプレーしていました。トップクラスの選手だったようです。

――初めてバスケをやった時のことを覚えていますか

G わが家のホームビデオにこういうのが残っているんです。2歳上の兄がクリスマスプレゼントとしてバスケットボールをもらったのですが、私もすごく欲しかったようで、兄のボールを取って遊ぼうとしたんです。そうしたら兄に奪い返されて、私が泣いているという映像なんです。

――生まれて初めてルーズボールに負けた瞬間ですね

G ハハハ、幼すぎて戦える状況じゃなかったと思います。まだ3歳でしたからね。

本文残り79% (4111文字/5233文字)

1988年入社。プロ野球を中心に取材し、東京時代の日本ハム、最後の横浜大洋(現DeNA)、長嶋巨人を担当。今年4月、20年ぶりに現場記者に戻り、野球に限らず幅広く取材中。