【宇都宮ブレックス〈19〉四家魁人】インタビュー(下) 苦痛すら楽しめることに感謝

奮闘中のルーキー、四家魁人選手(22)へのインタビュー後編です。留学先の米国から帰国した理由の1つが、福島県に住む家族にプレーする姿を見せることでした。その夢を実現させ、さらなる成長のため、がむしゃらにプロの世界と向き合っています。宇都宮での生活にもちょっとだけ触れていただきました。(インタビューは昨年12月27日に行いました)

バスケットボール

◆四家魁人(しけ・かいと)

2001年9月25日、福島県いわき市出身。福島南高校卒業後に単身渡米し、212 Sports Academy Prep Schoolを経て、2022-23シーズンはNCAA2部のフェアモント州立大で1年間プレーした。ポジションはポイントガード。175センチ、74キロ。

「両親はホームゲームには全部来てくれています」

外国籍選手とは英語でコミュニケーションをとり、助言をもらっている

外国籍選手とは英語でコミュニケーションをとり、助言をもらっている

――ご家族は試合を見に来られましたか

四家 はい、両親も祖父母も来ました。両親はホームゲームには全部来てくれています。祖父母は歳も歳なので月1回くらい。でも来られるという時はなるべく来てくれています。

――では10月25日のBリーグ初得点も見せることができたのですか

四家 はい、その試合は祖父母も見に来てくれていました。もちろん両親も。

――それは良かったですね

四家 (祖父母は)来ることができなくても、いつもバスケットLIVEで見てくれているようです。

――親孝行、祖父母孝行ですね

四家 僕よりうれしがっています。試合に出られて良かったねえって、すごく喜んでいます。

――観戦時には四家選手のネームタオルを掲げて応援しているのですか

四家 それはわからないですね、見てないです。でも、僕のグッズは持っているとは思います。

――ご両親は来られる範囲で必ずいらっしゃる

四家 そうですね、両親はいつも見に来たいと言っているんで、呼んでいます。祖父母の方は、この日に行きたいという連絡があって、招待しています。

仲のいい村岸選手とともにコートに入る

仲のいい村岸選手とともにコートに入る

――いい励みになっている

四家 日本で、家族の前でバスケットをするというのが、帰国した大きな理由の1つなので。

――試合後に一緒に食事にも行けますね

四家 まだ行けていないんですよ。1度行く予定にしていたのですが、ちょうどその時、ちょっとセキが出てしまっていて。また機会があれば行こうと思います。

――宇都宮での生活はどうですか

四家 新鮮です。今まで大学生だったので。車で練習に通って、毎日バスケ漬けというのが新鮮です。自分の車で移動して、好きなバスケに集中できて、これがプロなのかと。

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1988年入社。プロ野球を中心に取材し、東京時代の日本ハム、最後の横浜大洋(現DeNA)、長嶋巨人を担当。今年4月、20年ぶりに現場記者に戻り、野球に限らず幅広く取材中。