【バレー新時代〈13〉】母・大友愛の教えと責任と 秋本美空を変えた高校最後の1年

バレーボール全日本高校選手権(春高バレー)女子は、共栄学園(東京)が05年度大会以来19年ぶり3度目の優勝を飾りました。

前回大会準優勝の下北沢成徳(東京)との9大会ぶり東京対決で、3-0(25-11、25-21、25-22)のストレート勝ち。エースの秋本美空主将(3年)が、両軍最多35得点でけん引し、大会最優秀選手賞も受賞しました。

スタンドで声援を送る12年ロンドン五輪銅の母愛さん(旧姓大友)にも勝利を報告。将来の日本代表エース候補が、決意を新たにしました。

バレーボール

全日本高校選手権女子決勝の下北沢成徳戦で、スパイクを決め、喜ぶ秋本(撮影・野上伸悟)

全日本高校選手権女子決勝の下北沢成徳戦で、スパイクを決め、喜ぶ秋本(撮影・野上伸悟)

強豪相手でも「やるべきことをちゃんと」

超満員の1万人をのみ込んだ聖地・東京体育館。スタンドのファンの視線をくぎ付けにしたのが、共栄学園の背番号「1」だった。

空色のユニホームをまとったスラリと伸びた184センチの長身。手足の長さを生かしたしなやかなスパイクモーションが、オレンジ色のコートに映える。

キャプテン秋本美空は、はじめからアクセル全開だった。

「『自分のやるべきことをちゃんとやろう』と、声をかけていました」

東京予選など今季の公式戦で4連敗していた強豪、下北沢成徳が相手でも、エースの「やるべきこと」は変わらない。

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スポーツ

勝部晃多Kota Katsube

Shimane

島根県松江市生まれ。2021年4月入社。高校野球の神奈川担当などを経て、同年10月からスポーツ部に配属。バトル班として新日本プロレスやRIZINなどを担当し、故アントニオ猪木さんへの単独インタビューや武藤敬司氏の引退試合、那須川天心―武尊などを取材した。 23年2月から五輪班に移り、夏季競技はバレーボールを中心に担当。同年秋のW杯や24年夏のVNLなど。冬季競技はフィギュアスケートをメインに務め、全日本選手権は2年連続で取材中。X(旧ツイッター)のアカウントは「@kotakatsube」。