【バレー新時代〈23〉】「普通なら壊れる」過酷リーグ生き抜く埼玉上尾のベテラン力

バレーボールSVリーグ女子で4位の埼玉上尾メディックスが3月9日、同13位のアランマーレ山形に3-1で勝利し、連勝を3に伸ばしました。ベテランの佐藤優花主将(31)が21得点を挙げ、岩崎こよみ(35)や山岸あかね(34)も献身的なプレーで勝利に貢献しました。過密日程の中、大久保茂和監督(45)は選手を総入れ替えし、疲労を分散。4位をキープし、プレーオフへ弾みをつけました。チームを支える「全員バレー」。ベテランの姿勢が若手に好影響を与えていました。

バレーボール

埼玉上尾対山形 勝利し喜ぶ埼玉上尾の選手たち(撮影・鈴木正人)

埼玉上尾対山形 勝利し喜ぶ埼玉上尾の選手たち(撮影・鈴木正人)

主力温存、ベテラン勢が躍動

「はっきり言ってベテランの力です」

埼玉上尾の大久保監督は、そう言って大きくうなずいた。

山形との第18節第2日。ホーム埼玉・上尾市民体育館で行われたこの試合は、チーム力を証明する一戦となった。

スターティングメンバーは、前日に行われて勝利した同カードからリベロを含む7人を総入れ替え。昨季リーグ2位のブロック得点を記録した山中宏予(25)や、今季久光(現SAGA久光)から加入した浜松明日香(26)ら中心メンバーを最後まで温存しながら、3-1(25-22、25-19、22-25、25-18)で勝ち切った。

連勝を「3」に伸ばし、通算成績は24勝12敗。4月中旬から行われるプレーオフを、ホームで戦える4位をキープした。

「リーグ戦も終盤戦に入ってきて、貴重な1勝が取れて良かった」

指揮官の言葉には、実感が込められていた。

世界最高峰のプロリーグを目指し、「SVリーグ」として生まれ変わって迎えた初年度。レギュラーラウンドの試合数は昨季の22試合から倍増し、44試合となった。

「もし全試合に出ていたら、たぶん全員が壊れちゃうと思う。他のチームを含めてそれくらいタフな状況だと思います」

本文残り77% (1991文字/2592文字)

スポーツ

勝部晃多Kota Katsube

Shimane

島根県松江市生まれ。2021年4月入社。高校野球の神奈川担当などを経て、同年10月からスポーツ部に配属。バトル班として新日本プロレスやRIZINなどを担当し、故アントニオ猪木さんへの単独インタビューや武藤敬司氏の引退試合、那須川天心―武尊などを取材した。 23年2月から五輪班に移り、夏季競技はバレーボールを中心に担当。同年秋のW杯や24年夏のVNLなど。冬季競技はフィギュアスケートをメインに務め、全日本選手権は2年連続で取材中。X(旧ツイッター)のアカウントは「@kotakatsube」。