危なげなく逃げ切った島村隆幸(25=徳島)が、ルーキーシリーズ3連覇を達成し、今年4回目の優勝を飾った。2着に木下翔太、3着に丸野一樹が入り、スロー3人が上位を占め、本命サイドで決着した。

 ピット離れで飛び出した山崎郡が4カドに入った。丸野が3コースからまくりを敢行したが、インの島村がしっかりブロックし主導権を握った。「スタートは勘通り行けたので気持ちを込めて走りました。丸野君が見えたので飛ばして悪いことをしたが、エンジンの反応は良かった。勝ててホッとしてます」。9月尼崎、10月下関に続き、ルーキーシリーズの優勝戦は全てイン逃げ勝利だ。

 「徳山は好きな水面です。SGクラシックに出れるように優勝回数を増やしていきたいし、記念でも勝てる選手になりたい」。いつもはニヒルな島村が、最後に笑った。【福永照正】