2月児島のルーキーシリーズ第3戦で頑張っていた森智哉(26=岡山)は、近いうちにデビュー初優出を果たすと信じていた。

すると、早くも3月蒲郡の同シリーズ第4戦で決めた。通算2年11カ月目だった。結果は6枠4着と連に絡めなかったが、健闘ぶりをたたえたいと思い、彼の取材へと向かった。以下はその時の一問一答。

3月蒲郡のルーキーシリーズ 第4戦でデビュー初優出した森智哉。ラーメンとうどん好きだ(本人提供)
3月蒲郡のルーキーシリーズ 第4戦でデビュー初優出した森智哉。ラーメンとうどん好きだ(本人提供)

-初めて優勝戦を走った感想を教えて

森 観戦者と声援がいつもの何倍も多くて、びっくりしました。(本番では)6コースだったので気楽に行ったけど、3着以内には最低でも入りたいなと思っていたので、少し悔しいレース内容になりました。もっと、優勝を意識していたらできることはあったのかと、後悔している点もあります。僕も、もっと声援がもらえるように頑張りたいと思いました。

-第4戦のエンジンの感触はどうだったか

森 ターンの初動のかかりと向き、乗り心地、ターンの出口の押し感、そこからのつながりは良かったです。一方で伸びは弱かったですね。前検日と初日はそうでもなかったけど、2日目にペラをたたいた時にターン回りがすごく良くなった感じがありました。前回使用者が直線に振ったらターン回りが悪くなり、ターン回りに振ると直線が悪くなると言っていたのを機歴簿で見て、直線はスタートしてからなんとか持つ程度にして、ターン回りを追求することにしました。

ペラも初日からいい方向に持っていけたし、ペラが分からないってなることが予選道中であまりなかったので、それが一番良かったと思います。

-デビュー初優出が決まった時の心境はどうだった

森 今期はまず、優勝戦に乗ることを目標に頑張っていたので、優出できてすごくうれしかったです。準優には今回を含めて4度乗ったけど、今までの2度は1回は準優圏内の場所を走っていたのに抜かれて、選抜回りのレースだったので、今回は2着を守り切れてほっとしました。

-次の目標を教えて

森 優勝! A2級になる!

デビューから約3年。月日が流れるのは早い。当然ながら人は成長するもので、自身にマッチしたレーススタイルを見つけ出していたり、気が付けば地元の先輩である立間充宏に師事しているなど、さまざまな変化があった。

いつの日かデビュー初優勝に期待しつつ、これからも取材者として、また一ファンとしても応援したい。【前原一樹】