122期の木村颯さんが25歳で亡くなってから約2年になる。訃報があったのは23年8月15日。交通事故で亡くなられた。
一記者として取材で恩恵を受けた私自身も、訃報を見た際はショックが大きかった。
たった1度だけネット記事で取り上げただけなのに、木村さんは私の中で忘れられない存在となった。
今でもよく覚えている。初めて木村さんを取り上げたのは21年9月、児島ボートでのことだ。関係者の「登録番号5040の木村って選手はイケメンだから、雑誌でも取り上げられたらしいぞ」なんて声が耳に入った。そこに焦点を当てた取材をしたら面白そうと思った私は、木村さんの手が空いている時に話しかけた。
とにかく真面目さがにじみ出ていた。いろんな質問に素直に答えてくれていた。ビジュアルの良さから「振興会の女性ファン向けのイベントによく呼ばれます」と話しつつ「成績もあると自信が持てますので、まずはボートですね」と照れ笑いを浮かべた。
今でも鮮明に覚えている。事故当日の朝、当社サイトで見出しを見つけた。突然の訃報で一瞬、理解が追い付かなかった。記事が公開されたのは23年8月15日。事故は同月14日の午後8時ごろだったそうだ。
木村さんが亡くなって以降、122期組が木村さんの写真を印刷したTシャツを着て作業している姿を見るようになった。誰もが彼の死を悲しみ、惜しみ、そして存在を忘れないようにしているんだと分かった。
平川香織(25=埼玉)が丸亀ボートで準優進出した際、そのシャツを着用していたので、その姿の撮影をお願いすると「一緒に撮ってください」と言ってくれた。
また、中村日向(26=香川)に木村さんへの気持ちを聞くと「122期のみんなは颯と一緒に走っている気持ちです」と、同期組の結束の強さを言葉で表現してくれた。
今でも木村さんの魂は、122期の仲間とともに水上で躍動している。【前原一樹】

























