◆KEIRINグランプリ・メモ

 【創設】1985年(昭60)。競輪の売り上げ減少に歯止めを掛けるため、中央競馬のG1有馬記念に匹敵する、1年を総括するビッグレースとして考案された。トーナメント制が慣例の競輪において、9選手による一発勝負として異彩を放つ。開催は毎年12月30日(89年は労使交渉の決裂により中止、90年は12月29日)。

 【出場選手の選出】まずは当該年のG1(通常6開催)優勝者に出場権を与える。続いて、同優勝者を除く年間賞金ランク上位者を、合計9人になるまで選出する。

 【優勝賞金】85年の第1回大会は1000万円。昨年は、その10倍以上となる1億170万円が与えられた。2着2054万、3着1242万円、4着837万円、5着695万円、6着603万円、7着573万円、8着552万円で、しんがりの9着でも532万円と高額。

 【最多優勝】3回の井上茂徳(86、88、94年)山田裕仁(97、02、03年)。2回は滝沢正光(87、93年)吉岡稔真(92、95年)山口幸二(98、01年)伏見俊昭(01、07年)。都道府県別では岐阜が6回で最多。千葉が4回、福岡と佐賀が3回で続く。地区別に見ると中部と九州が8回、北日本と南関(全て千葉)4回の順。

 【連続優勝】02年と03年を制した山田裕仁のみ。

 【最年少優勝】吉岡稔真(92年)の22歳。

 【最年長優勝】山口幸二(11年)の43歳。

 【初出場選手の優勝】第1回大会(全選手が初出場)を除く。当初10年間では吉岡稔真(92年)のみ。しかし、最近10年間では有坂直樹(06年)海老根恵太(09年)村上博幸(10年)金子貴志(13年)の5人と目立っている。通算では過去29回のうち9人。

 【G1未制覇選手の優勝】山田裕仁(97年)小野俊之(04年)有坂直樹(06年)の3人だけ。