【山本幸史・ヤマを張れ】

 ◆11R:ヤンググランプリ ガールズGPでは3連単4460円を的中させ、幸先のいいスタートが切れた。この調子で、GP本番まで突っ走る。

 ヤングGPは、史上初の全員が単騎の9分戦になった。ただ、ラインの仕掛けや、ヨコの動きが限られる分、ガールズケイリンのように、むしろ力通りの決着になりやすいはずだ。

 新山響平が107期最強の座を渡さない。「かなり仕上がりました。練習でも追い込めたし、かなり充実している」。有り余る自信がコメントに表れていた。

 S級特昇こそ吉田拓矢に先を越されたが、思えば卒業記念にルーキーチャンピオンと、同期には負け無し。G3優勝も果たし、G1初決勝の舞台も踏んだ。先にデビューした105期を圧倒する成績だ。見ている先も違う。「来年、最終日を走るためにも優勝してつないでいけるように」と、すでにグランプリ出場を見据えている。ヤングGPのG2タイトルは、これからの輪界の勢力図を塗り替えるための序章にすぎない。「緩んだらどんな距離でも踏む」。“3冠新山”の誕生だ。

 単騎でも地足を生かしたいのは渡辺で思い切った単騎逃げに出そうだ。それでも、新山の航続距離はメンバー随一。早めの巻き返しで押し切る。

 対抗は新山とのまくり合戦で襲いかかる同期吉田を狙った。ただし、一発狙いのダッシュでは鈴木が魅力的。畑段は日ごろのヨコの動きと、位置取りのうまさを評価し連穴候補に推す。強風の悪条件になるほど、渡辺の次位は厚めに狙いたい。