メインのガールズグランプリは梶田舞(29=栃木)が直線鋭く伸びて、史上初となる2度目の優勝を決めた。

 梶田にとって当然の結果だった。2年前、岸和田で初制覇したときは「取れるかなぁ、取れたらうれしいな」と、わくわくした気持ちだった。しかし、今回は「自分が取らなきゃ駄目。優勝で100点、取れなければ0点」と必勝を期して臨んだ。

 そのための準備はしっかりとしてきた。レースは想定していた流れとは違ったが、落ち着いて対応できた。逃げる奥井迪の3番手をキープ。後方からまくり上げた児玉碧衣を確認して自分も仕掛けた。「うまく合わせて、踏み負けなければ勝てる」。2人でもがき合ったまま4角を回れば梶田のもの。「直線の伸びは自分の持ち味。練習してきたことが生かせた」とはにかんだ。

 賞金はでっかく1000万円。「大型バイクがほしい。自分で乗りたいのもあるけど、(練習の)誘導でも使えるように」。自分に投資して、梶田が連覇を目指す。【村上正洋】

 ◆梶田舞(かじた・まい)1987年(昭62)1月26日、東京・台東区生まれ。日体大卒。104期生(ガールズ2期)として13年5月京王閣でデビュー。14年岸和田ガールズグランプリ優勝。今年も川崎ガールズケイリンフェスティバルを制している。通算260戦163勝。通算獲得賞金6344万6900円。157センチ、57キロ。血液型O。