競輪、楽しんでいますか?

伊勢崎彰大1(本人提供)
伊勢崎彰大1(本人提供)

18日、いよいよ本年度最初のG1高松宮記念杯が和歌山競輪場で開幕する。新型コロナウイルス感染拡大の影響で5月の日本選手権(ダービー)が中止になっただけに、ファンにとっても選手にとっても、待ちに待った大会といっていい。

伊勢崎彰大2(本人提供)
伊勢崎彰大2(本人提供)

その中の1人が、今やベテランの域に入った伊勢崎彰大(41=千葉)だ。4月初旬に左足を痛めて小倉を欠場すると、その後は日本選手権を含めて開催中止が3場所続き、ようやく復帰できたのは先月末の豊橋全プロ記念。だがこの間、気持ちを切らすことなく、高松宮記念杯に向けて取り組んできたことがある。肉体改造だ。

伊勢崎彰大3(本人提供)
伊勢崎彰大3(本人提供)

ご覧の通り、当初のだらしないおじさん体形(失礼)から、わずか2カ月で別人に変身。体重自体は80キロ前後でほとんど変わっていないというが、体脂肪が大幅に落ちたことは、このギリシャ神話から出てきた人のような体のフォルムが物語っている。

伊勢崎彰大4(本人提供)
伊勢崎彰大4(本人提供)

もちろん、伊勢崎同様、参加選手全員がここに上半期最大の照準を合わせてきたことは言うまでもない。残念ながら今大会も無観客開催だが、4日間を通して、選手は全身全霊で戦い抜くに違いない。どうか、映像を通しての熱い声援をお願いしたいし、もちろん当方も送るつもりだ(車券も)。

伊勢崎彰大5(本人提供)
伊勢崎彰大5(本人提供)

伊勢崎の初日の出番は7R。「一発やりますよ」と単騎での戦いを選択した。研ぎ澄まされた肉体から繰り出されるシャープな走りに期待したい。【栗田文人】