川口輝明(55=北海道)が、今開催を最後に引退することを表明した。

準決3Rは4着だったが初日の1着が効いて、何とか決勝に駒を進めた。

「予選で島田茂希が頑張ってくれたおかげ。親父さん(島田徹・10年9月引退)とも何度も連係したし、親子二代に世話になった。感慨深いね」

今期も精力的に新しい練習メニューを取り入れ、4度の決勝進出。A2班復帰も十分に狙える位置にいる。しかし「函館競輪場のガイダンスコーナーの職に就けることになった。けがで引退せざるを得なくなった笹治稔さん(55期)を近くで見ていたし、5年先を考えるとここが潮時かな」と、35年7カ月も続けてきた現役生活に未練を残しつつ、幕引きを決断した。

ラストランとなるチャレンジ決勝8Rは、関東勢の3番手を選択。「2日目の感じなら、3番手があれば(優勝の)チャンスはあると思う」。全力で通算389勝目を狙う。