【中野公博・福腹スペシャル】

◆12R:ローズカップ 超一流は、けがに負けない。松浦悠士は、8月西武園G1オールスターで落車し鎖骨、肩甲骨を骨折。1カ月以上を棒に振った。復帰戦の熊本代替G3in久留米は準決敗退。前検日は不安も口にするなど、状態面が心配だった。

松浦 転けてからケアをしている時は体に霧がかかった状態。だけど、ここに来る前にようやく霧が晴れた。

今開催の直前でつかんだ手応え。ローズCへ5着権利の初日12R理事長杯はその手応えを、確固たるものにする絶好の機会だった。自力は出なかったが、古性優作に続き2着に入った。ただ、不満も残った。いつもはマークだけで終わらずそこから自力を出すが、それが出なかった。

松浦 いつもなら自分で踏む足のゲージがたまっていくけど、余裕がなかった。

不安は依然、残ったままか。残ったままなら2日目以降で改善できるのか。走る中でそれは見つかった。松浦が日ごろから大切にしている体の使い方だ。

松浦 不確かな点があったけど、上半身の体の使い方ができてなかった。そこを修正できれば。

修正箇所は見つかった。準決フリーパスのここは「レースのことより体と向き合えるのは大きい」と、修正したことを再びレースで試すことができる。逃げるのは関東勢。ただ、古性や小松崎大地もアクションを起こし単調にはならない。展開を見極め、今度は自力を出す。(7)-(5)(3)(8)-全の計21点。